X ーthe another storyー
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第七話 沖縄その十五
「嬉しいと感じたりするんだ」
「僕は人間だから」
「そう、君は紛れもなく人間だから」
哪吒を見て告げた。
「感情があって色々感じるんだ」
「そうなんだ、じゃあこれからも」
「僕ともお話をして」
「学校やお家でもそうしていって」
「地の龍のね」
「他の皆とも」
「お話をしていけばいいよ。一緒に遊ぶことも」
こちらもというのだ。
「いいよ」
「そうなんだ」
「うん。あと今夜だけれど」
「今夜どうしたのかな」
「君はお祖父さんと一緒にご飯を食べたね」
夕食の話もするのだった。
「そうだったね」
「それがどうかしたのかな」
「美味しかったかな」
哪吒にこのことを尋ねたのだった。
「どうだったかな」
「美味しかったよ」
これが哪吒の返事だった。
「凄く」
「そう思うこともいいことだよ」
「それはお祖父様にも言われたけれど」
「そう感じることもだよ」
食べて美味いと、というのだ。
「いいことだからね」
「それでなんだ」
「食べたり飲むことも」
「楽しめばいいんだ」
「そうだよ」
こうも言うのだった。
「お話や遊びもでね」
「食事も」
「そうしていけばいいよ」
「それじゃあ」
哪吒は頷いて応えた。
「そうしていくから」
「是非ね」
「そして貴方とも」
「牙暁でいいよ」
「牙暁ともこうして」
「お話してくれるんだね」
「友達だから」
口元をほんの少し綻ばせて答えた。
「それじゃあ」
「これからは」
「またこうして」
「夢で会って」
「お話をしていこう」
「そうしていこう、ではね」
牙暁も微笑んで応えた。
「またね」
「お話をしよう」
「そうしていこう」
二人でこう話してだった。
牙暁は姿を消し哪吒は深い眠りに入った。
朝起きると心地よかった、それは祖父と共の朝食の時もであり。
学校でも快適であった、それで哪吒はこの日楽しく過ごせた、それは次の日もそうであり彼は暖かいものも感じていた。
第七話 完
2022・12・8
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