| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

女の人の腹筋 

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

第一章

                女の人の腹筋 
 チェーンのイタリアンレストランでシェフをしている水原小五郎は合コンで知り合ったOLの山本夏織と付き合って三ヶ月になる、細面で優しい顔立ちで口は小さい。黒髪はショートで背は一七三位で痩せている。今彼は夏織の部屋にいるが。 
 眉は太くきりっとした目で赤く大きめの口で色白ですっきりした顎で黒髪をセットし長く伸ばし後ろで束ねていて一五五位の背の彼女に部屋に入れてもらった。
 そしてだ、こう言われた。
「泊まってく?」
「えっ、それって」
「わかるわよね」 
 夏織は小五郎に笑って応えた。
「今夜はね」
「それじゃあ」
 小五郎もそれはと頷いた、だが。
 夏織とはじめて一緒に夜を過ごすと思ってだった。
 内心緊張していた、心臓の音がひっきりなしに聞こえてくる様に感じられた、その中一緒に夏織が作ったナポリタンを食べて言われた。
「美味しい?」
「うん、かなりね」
 実際美味しくてこう応えた。
「夏織ちゃん料理上手なんだ」
「就職してから一人暮らしで自分で作ったら安いから」
「お金かからないからなんだ」
「出来るだけ自分で作る様にしてるの」 
「それで上手なんだ」
「自信あるの」 
 夏織は一緒に食べつつ笑顔で応えた。
「実はね」
「そうなんだ」
「じゃあ食べ終わったら」
 夏織はさらに言ってきた。
「食器洗っておくからお風呂入って」
「お風呂だね」
「ええ、先にね」
 ここでもだった。
 夏織は笑顔で言った、そしてだった。
 小五郎にサラダも出して一緒に楽しく食べてだった。
 食べ終わると実際に小五郎を先に風呂に入らせた、その後で。
 風呂から出た小五郎にだ、今度はこう言った。 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧