ヘタリア学園

第千八十二話　　いてもこんな人達
「あっ、いるね」
「俺にははっきりと見えるんだぜ」
「おい、御前等かよ」
　イギリスがあのうんざりとしきった顔でロシアと韓国に対して言っています。顔が真っ暗になって目が白くなっています。相変わらず物凄い顔です。
「よりによって御前等が見えるのかよ」
「可愛いね。見てるだけで落ち着くよ」
「こいつは俺の国起源なんだぜ。今決めたんだぜ」
「手前の国にこんなのいたか？何でもかんでも起源主張するんじゃねえよ」
　こうは言っても人の話を聞く機能自体がインプットされていない韓国です。それを言われても全く平気な顔で騒いでいるのでした。
「とにかくだ。御前等は見えるんだな」
「雪の中にいたらやっぱり寒いかな」
「こいつに乗って日本に自慢してやるんだぜ」
　確かに二人共かなり子供っぽいことを考えてはいます。
「可愛いよね、それにしても」
「じゃあ俺の妹へのプレゼントにするんだぜ」
「待て、それは俺の国の妖精だ」
　イギリスはここで韓国を止めます。
「勝手に持って行くんじゃねえ。手前は何考えてんだ」
「俺の口が起源ってなったからいいんだぜ」
「だから何時そうなったんだ！手前の頭の構造は一体どうなってんだ！」
　ユニコーンが見える人達はこんな人達なのでした。イギリスもかなり頭が痛い話でした。何故こうした人達しか見えないのかそれがわからないイギリスでした。


第千八十二話　　　完


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００９・１１・３０