夢幻水滸伝
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第二百七十九話 二つの会談その十三
勢力を拡大させもした、ニューハンプシャー州ではだた。
「メーンからヴォネガットがな」
「来てますね」
「そろそろ境を接するな」
このことを言うのだった。
「衝突するかもな」
「そうかも知れへんですね」
ボームもその可能性を否定しなかった。
「彼次第で」
「衝突したらな」
メルヴィルはその時のことを話した。
「その時はわしがや」
「軍を率いられて」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「戦うで」
「そうされますね」
「そや」
こうボームに話した。
「そうするで」
「ではワテクシはですね」
「ああ、留守頼むで」
戦になればというのだ。
「ええな」
「それでは」
「ああ、しかし第一はな」
「その相手はですね」
「やっぱりペンシルバニアのや」
この州のというのだ。
「エミリーちゃんや」
「彼女ですね」
「勢力も大きいしな」
「ペンシルバニア州自体が」
「そやさかいな」
このこともあってというのだ。
「まずはな」
「ペンシルバニア州ですね」
「両方と揉めたら」
その時はというと。
「第一の相手はな」
「エミリーちゃんですね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「あの娘と戦ってな」
「その上で、ですね」
「ヴォネガットに対しては守りにや」
「入ってですね」
「抑える、そしてな」
そのうえでというのだ。
「ペンシルバニアの後でな」
「ニューハンプシャー州ひいては」
「メーンや」
ヴォネガットの拠点のこの州だというのだ。
「そうした風にや」
「勢力を拡大していきますね」
「ほんまな」
何といってもというのだ。
「ペンシルバニアをな」
「今はですね」
「手に入れたい」
第一にというのだ。
「あの州は大きいしな」
「産業も盛んで」
「そやからな」
「まずはですね」
「あの州や、あと五大湖の方はな」
メルヴィルはこちらの話もした。
「やっぱり栄えてるな」
「はい、ミシシッピー川とも通じていて」
それでとだ、ボームは応えて話した。
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