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おぢばにおかえり

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第七十二話 キャンバスライフその四十

「僕に考えさせてくれてるんですかね」
「親神様がね」
「それでこうした癖性分になって」 
 好き嫌いが極端なというのです。
「そこからどうするか」
「そうでしょうね、いんねんは絶対にあるわね」
 新一君のそれはかなり強いとも思いました。
「やっぱり」
「そうですよね」
「ええ、私もそう思うわ」
 というかそうとしか思えないです。
「本当にね」
「僕の家のいんねんも魂のいんねんも深いんですね」
「絶対に、だから物凄く努力して」
「いんねんを切らないといけないですね」
「こんなにいんねんが強い子ははじめよ」
 私もです。
「お家のいんねんもかなりだし」
「魂のいんねんもかなりで」
「両方そうだってね」
「ううん、僕はそのいんねんをどうにかしないと駄目ですか」
「そうね、けれど焦らないで」
 このことをしっかりと言いました。
「少しずつね」
「切っていくことですか」
「新一君自身努力してるし」
 このこともわかります。
「それに周りの人達もいるし」
「親神様教祖様もですね」
「そうよ、助けて下さるから」
「そして先輩もですね」
 何でかまた私を見て言いました。
「そうですね」
「そうさせてもらうからね」
「そこでしてやってるとか言わないですね」
「そんなこと言わないわよ」
 思いもしないです。 
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