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夢幻水滸伝

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第二百六十六話 決戦を選択その七

「この世界でもあの山ではな」
「ああ、中国を統一してな」
「平和をもたらした皇帝が儀式を行うな」
「そうした山やな」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「見ているとな」
「思うもんがあるか」
「そや、それで今からやな」
「あの山の麓でな」
 そこでというのだ。
「北の連中と会ってな」
「そしてやな」
「そのうえでや」
「決戦のことを話すな」
「そうするわ、もう来てるか」
 麓を見ると既にだった。
 羅達がいた、羅はそこから仲間達と共に施達が乗っている空船を見てそのうえで確かな笑顔で述べた。
「来たな」
「はい、それではですね」
「これからあいつ等と会ってな」
 巴に応えて述べた。
「そうしてや」
「お話をして」
「決戦の場所を決めるで」
「そうしますね、しかしです」
 巴は羅の言葉を受けてこう述べた。
「緊張感はないですね」
「そやな、別にな」
 羅もそれはと応えた。
「ないな」
「そうですね」
「友達と会うみたいな」
「実際起きた世界では仲がいいですからね」
 金は笑って話した。
「そやからですね」
「ああ、それでな」
 それ故にというのだ。
「こっちの世界でもな」
「緊張感なくお話が出来ますね」
「そういうことやな、ほなな」
「これからですね」
「あいつ等と会うで」
「それでは」
 金も頷き他の仲間達もだった。
 着地して船から降りた羅達を笑顔で迎えた、そうしてだった。
 一同はまずはそれぞれ笑顔でこれまでのことを話した、それは羅と施も同じであり。
 お互いの話を話して聞いてからだった。羅は施に言った。
「お互いほんまに何かとあったな」
「そやな、巨人とも戦ったしな」
「連中たまに出て来るな」
「ああ、災害みたいにな」 
 そうした感じでというのだ。
「出て来るな」
「それで暴れるな」
「その巨人達とも戦ったしな」
「他にもやな」
「何かとあったな」
「お互いな、それでやけどな」
 羅は施にあらためて言った。
「これからのことやが」
「決戦のことやな」
「何処でするかや」
「それな、大軍同士がぶつかることが出来てな」
 施も応えて述べた、長方形の卓にそれぞれの仲間達と横一列に座って向かい合ってそうして話をしている。
「民もおらん」
「そうしたとこでぶつかるべきやな」
「それもお互いの境がええな」
「それは何処か」
「一つええ場所があるな」
 施は腕を組んで述べた。
「それやと」
「徐州か」
 羅はその場所を言った。 
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