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SAO<紅の破壊神> 護ルベキ者、ミツケタヨ

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ショウシツ

 
前書き
少年は失った 

 
「行き先は……」
そういってハヤタに連れられて到着したのは辺り一面花畑の珍しいフィールドだった。
「…なるほど、ここならココラにも危険は無いだろうが…。一つ聞く」
「何だ?」ハヤタが何食わぬ顔で聞き返す。
「お前まさかの乙女趣味なの?」
「ブハッ!!」
いつの間にか買っていたドリンクを噴出しながら咽るハヤタ。
「いやだって、お前こんな趣味ある奴じゃないだろ?」
「いや、実はな…」
ハヤタが語り始めたので、俺とココラも近くのベンチに腰を下ろした。
「まあ、リアルのことを忘れたくなくてよ…。あっちでは学生で・・・、植物委員みたいなこと
やってたんだ・・・。んで、つい最近こっちにも花でイッパイの層があるって聞きつけてさ、
それでここにね・・・。でも、一人でそういう所行くような柄じゃないからお前を誘ったんだ」
なるほど、花、ではなく、植物が好きだったわけだ。
「理由は分かった。・・・そうだ。ココラもいる。少し見て回らないか?」
「・・・!何だ、付き合ってくれるのか?あれだぞ、別に無理しなくていいぞ?
帰りたきゃそれでもいいんだけど・・・」
「別に俺も花は嫌いじゃないからな。んでいくのか?いかないのか?」
「・・・ありがとな。じゃ、いくか」
そういってハヤタは立ち上がる。俺も近くの花を楽しそうに見ているココラを連れて追いかける。
「へえ、リアルにあるような花もイッパイあるな」
「ああ、こっちでこれだけの花をみれるとは・・・」ハヤタが感嘆といった表情で頷く。
クイ。クイクイ。
ん?
「・・・どした?ココラ」
俺の服のすそを引っ張るココラ。
「・・・これ、キレイ」
そういうココラの指の先にあるのは黄色い、小さな花。タンポポに似ているか。
「ほしいのか?・・・おいハヤタ、これ摘んでも大丈夫か?」
「うーん、耐久値が無くなるまでなら・・・」
試しに一本摘んでみる。すぐには消えないみたいだ。
アイテム欄から確認すると、(1800/1798)と表示されていて、耐久値は1分で1くらいのペースで
減っている。これなら・・・
ココラの顔を見て、
「ウィンドウ出せるか?」
ココラは首を横に振る。
「そうか。・・・ちょっと失礼」
ココラの右手を取り、たてに振り下ろす。
あの慣れ親しんだ効果音が鳴る。
見当をつけてウィンドウを可視モードにする。
フィギュア欄を引っ張り出し、頭装備にさっきの花を装着。
ココラの頭が光り、花がついた状態に。
「よし、できた」
「わぁ・・・!」
ココラが笑う。この子はあんまり笑わないから、たまの笑顔にドキッとしてしまう。
・・・。も一度言う。俺はロr・・コンじゃない。はず。
ココラはくるくる回って喜んでいる。
「ココラ、喜んでくれたみたいだな」
隣から、ハヤタが声をかけてくる。
「ああ」
俺は素直に気持ちを返す。
「んで、後見たいとこは?」
「えと、奥のほうにな、光る花があるらしいんだけど・・・」
「光る花、ね・・・。よし、行ってみるか」
「きまったな。行こう」
ココラの手をとり先に進む。
「ハヤタ、モンスターが出ないとも限らないからな。武器用意しとけ」
「おう」
互いに武器をだし、エリアに入る。
このエリアは前のエリアと違い、木々が生い茂るジャングルのような場所だ。
バッ!
「来た!!」
お互い距離をとり目の前の敵を見る。
敵は単体、見た目は二足歩行花、といったところか。
「特殊攻撃アリだろうな・・・。いくぞ、ハヤタ!」
「よし!」
ウギウワアオーーーー!!!!
ものすごい奇声、そして爆音!!思わず耳を塞いでしまった。
「ハッ!ココラーーー!」
ココラはうずくまってしまい動けない。
・・・やばい・・・!!
ウギェーーーーーーーー!
「「ココラーーーーー!」」 
 

 
後書き
ピンチ!です
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