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勉強を教えてくる理由

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第一章

               勉強を教えてくる理由
 高校生の都瑠璃子はクラスメイトの川口幸夫に何かと自分から勉強を教えてきた、瑠璃子は金髪を長く伸ばし青い目だがアジア系の切れ長の目と鼻に肌の色で背は一六一位で胸は大きくウエストは引き締まっている。成績は常に学年で二十番位だが。
 幸夫は学年でいつも五十番前後だ、眼鏡をかけた優しい顔立ちに卵型の顔で黒髪をショートにしている。背は一七三程ですらりとしている。
 今日も幸夫に昼休み無理を言ってだった。
 午前の数学の難しい公式をどう覚えたらいいのか話していた、その話を聞いてだった。
 幸夫は笑顔でだ、瑠璃子に話した。
「有り難う、お陰でね」
「わかりましたね」
「うん、よくね」
「それは何よりです、この公式を覚えたら」 
 瑠璃子は幸夫に笑顔で話した。
「今の数学で授業を受けているところはです」
「やりやすくなるんだね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「そうした風に覚えて下さいね、それで復習も」
「するよ」 
 幸夫は素直に応えた、それでだった。 
 自分も勉強をしていることもあるが自分より成績がいい瑠璃子が何かと教えてくれることもあってだ。
 その成績はどんどん上がっていた、それで彼は笑顔で話した。
「都さんのお陰で成績どんどん上がってるよ」
「そうですか、じゃあ志望大学は何処なんですか?」
「最初は八条大の文学部だったけれど」
 それがとだ、幸夫は瑠璃子に答えた。
「社会学部目指そうかな」
「文学部より偏差値高いですね」
「そうしようかな」
「いいと思いますよ、じゃああそこを目指すなら」
 その大学のその学部をというのだ。
「二十番位ですね」
「都さん位だね」
「そこまでの学力があれば大丈夫ですよ」
 合格圏内だというのだ。
「ですから」
「うん、もっとね」
「頑張って下さいね、私も教えさせてもらいますから」
 瑠璃子も笑顔で応えた、そんな彼女を見てだった。
 周囲はこれはと察したが敢えて言わなかった、周囲にたまたまそうしたことに気付いても言う者がいなかったのだ。
 そして幸夫も気付かないままだ、瑠璃子に教えてもらいつつ。
 自分も勉学に励み八条大学社会学部を受験するとだった。 
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