おぢばにおかえり
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七十二話 キャンバスライフその二十四
「そうしてくれますか?」
「そうしていいの?」
「先輩さえよかったら」
「はい、どうですか?」
「ええ、新一君がよかったら」
何か必死な顔の新一君に答えました。
「そうさせてもらうわ」
「宜しくお願いしますね」
新一君は凄く嬉しそうに言いました。
「待ってますから」
「時間があったらね」
「はい、色々案内させてもらいます」
「高校卒業して結構自由に行き来出来る様になったから」
おぢばを出てもよくなりました、これは大きいです。
「奈良の色々な場所も行ってみたいわ」
「東大地とか春日大社もですか」
「明日香村も橿原神宮もね」
奈良県は色々歴史的な場所があります、それでです。
「あと長谷寺もね」
「あそこもですか」
「桜とかが凄く奇麗だっていうから」
「あと紫陽花も奇麗ですよ」
このお花もというのです。
「素敵な場所ですよ」
「じゃあ是非行ってみたいわ」
「あと桜井は三輪大社や談山神社もありますかわ」
「三輪大社ね」
そう聞いて私は思わずこう言ってしまいました。
「すぐ近くに大教会もあるのよね」
「同じ母屋のあの大教会ですね」
「あそこね」
奥華も入らせてもらっている母屋にです、その大教会の詰所もあります。
「あそこのすぐ近くなのよね」
「滅茶苦茶大きいですよね」
「ええ、本当にね」
あちらの大教会はです。
ページ上へ戻る