仮面ライダー エターナルインフィニティ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五百二十九話 運命の海戦その一
第五百二十九話 運命の海戦
トラファルガーの海を見つつだ、万丈は桐生に言った。
「俺達の政府も凄いもの作ったな」
「ああ、水の上を歩ける靴なんてな」
桐生も応えた。
「本当にな」
「お陰で海の戦いでもな」
「海の上を歩いて戦えるからな」
「こんないいものはないぜ」
「全くだ」
「試作品だが性能は保証する」
氷室が言ってきた。
「だから自由に使ってくれ」
「お空も飛んでですね」
こう言ってきたのは芳佳だった。
「戦って」
「そしてな、飛べないとな」
桐生はその彼女にも応えた。
「そうしてだよ」
「戦うことですね」
「ああ」
その様にしてというのだ。
「ここではな」
「そう言われると普段と変わらないですね」
「海の戦いでも歩けたらな」
「そうですよね」
「それだけで全く違うよ」
桐生はこうも言った。
「実際にな」
「そうですよね」
「それでな」
桐生はさらに言った。
「これからな」
「靴を履いて」
「そうして訓練もしていこうな」
「わかりました」
「流石に海は歩けないからな」
万丈はその海を観つつ言った。
「そうした靴があるといいな」
「歩けますよ」
ここでこう言ったのはリネットだった。
「一応は」
「そうなのか?」
「バジリスクっていうトカゲがします」
こう話した。
「実は」
「それは凄いな」
「そうですよね」
「それでどうして歩くんだ?」
万丈はこのことを問うた。
「一体」
「右足が落ちる前にです」
「水に足を入れてか」
「左足を前に出します」
「そうするんだな」
「それを繰り返してです」
そのうえでというのだ。
「お水の上を歩くんです」
「そうなんだな、じゃあ俺達も出来るな」
万丈はその方法を聴いてあっさりとした口調で述べた、それは自分だけでなくこの場にいる者全員というのだ。
「皆凄く動けるからな」
「おい、出来てもな」
すぐに桐生が答えた。
「そんなことしたらそのことに専念するとな」
「どうなるんだよ」
「戦うどころじゃないだろ」
こう言うのだった。
「そっちに必死になってな」
「ああ、かなり必死にならないと出来ないことだな」
万丈もそれはわかった。
ページ上へ戻る