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食べ飲み放題にしてみた

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第二章

「食べ飲み放題をしているな」
「ですね、それでです」
「若い子がよく入ります」
「あとよく食う人も」
「そうしていますね」
「それでお客さんのニーズを聞くとな」
 そうすると、というのだった。今度は。
「沢山飲んで食べたい」
「そう言っていますね」
「少しでなく」
「もうお腹一杯」
「そうだな、それならだ」
 高坂は決断した顔で言った。
「うちもやるか」
「食べ飲み放題ですか」
「それしますか」
「相手に対抗して」
「そうだ、これからは食べ飲み放題でだ」
 この仕事のやり方でというのだ。
「やっていくか、商品の仕入れルートは確かだしな」
「安く質のいいもの入れてます」
「こっちも努力してますね」
「確かなルートを確保することは」
「それがあるからな」 
 既にというのだ。
「活用してな」
「食べ飲み放題ですね」
「その路線でいきますね」
「これからは」
「ああ、それでいくぞ」
 こう言ってだった。
 高坂はグループの店で食べ飲み放題をはじめた、勿論これまで通り普通に食べものや飲みものを用意したが。
 若い客や団体客がだった。 
 食べ飲み放題を好んで利用した、それによってだった。
「業績が戻ったな」
「むしろ上がりました」
「グループ全体で」
「そうなりました」
「そうだな、安くて沢山飲んで食べられるならな」
 高坂は会議の場で幹部達に話した。
「人は来るな」
「そうですね」
「適度な値段でそれが出来るなら」
「本当に誰もが来ますね」
「そうしますね」
「そうだな、ではこれからもな」 
 幹部達に微笑んで話した。
「食べ飲み放題をやっていこう」
「そうしましょう」
「グループのお店のウリにしましょう」
「これからも」
「そうしていこう」
 笑顔のまま言ってだった。
 高坂は自分のグループで食べ飲み放題を続けていった、そうしてライバルグループに負けない業績を上げていった。難波の夜の街でそうしていった。


食べ飲み放題にしてみた   完


                  2022・11・26 
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