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八条学園騒動記

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第六百七十六話 ネットから来たその十二

 三人は状況を見守ることにした、すると程なくしてだ。
 警察が動いた、探偵の事務所兼自宅に強制捜査に入った。ラビニアはそれを見てタムタムとフックに話した。
「通報したみたいね、セーラ」
「ああ、そしてな」
「警察も確信したな」
 二人も言った。
「あいつが犯罪を犯している」
「ネットでどんどん証拠も出されてるしな」
「セーラが見つけ出したそれが」
「狡猾なシリアルキラーでもだ」
 例えそうした輩でもというのだ。
「やはりな」
「セーラが相手だとな」
「勝てないわね」
「セーラは魔術と超能力が使える」
 超常的とされるそうした力がだ。
「それもかなりのものがな」
「だったらな」
「大抵の奴ならね」
「勝てない、だが今回はな」
「徹底的に調べた」
「それだけね」
 二人は応えて話した。
「あいつをお庭番の人達に調べさせた」
「そうしただけだな」
「そしてそれを連合中で公表した」
「それだけだな」
「そうだ、それがだ」
 その行動がというのだ。
「かなりな」
「効果がある」
「そうね」
「そうだ、そうした力を使わなくてもな」
 魔術や超能力をというのだ。
「あいつは強いということだ」
「シヴァ家の力だな」
 フックは言った。
「この場合は」
「そうだな」 
 タムタムもその通りだと答えた。
「この場合は」
「そうなるな」
「シヴァ家の人材と技術を使ってな」
「捜査能力だな」
「虫型のドローンを使えば」
 そうすればというのだ。
「もうだ」
「見られる方はわからないな」
「虫は何処にもいる」
 それこそというのだ。
「それこそ羽虫位だとな」
「そんなものだとな」
「もうどんな部屋にいてもだ」
 そうであってもというだ。
「不思議じゃない、気付かなくてもだ」
「当然だな」
「幾らベリヤでもな」
 前世がそうであり今もそのままの能力であってもというのだ。 
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