同じ結婚式場で
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第二章
それで高橋は式場に入ったが。
「また会ったね」
「そうね」
そこに晴香がいてお互い応えた、新郎は高橋の同僚で新婦は晴香の妹だったのだ。
お互いここでは軽く会話をしてそれぞれの席で式に参列した、食事を食べたりもして式が終わるとだった。
高橋は晴香のところに行って彼女に言った。
「再会するとは思わなかったし」
「まして同じ式に参列するなんてね」
「思わなかったね」
「ええ、世の中何があるかわからないわね」
「全くだよ」
「そうね、まあ本当にね」
晴香は高橋に対して言った。
「元気で普通に暮らしているならね」
「いいんだ」
「私もそうだしね」
「そうだね、じゃあまた何かあったら」
「会ったらね」
「お話しようか」
「そうね、あと私結婚したから」
晴香は高橋に笑顔で話した。
「二年前ね」
「僕は三年前だよ」
高橋も笑顔で話した。
「幸せだよ」
「そちらのことでも」
「そうだよ」
「そのこともよかったわね、私もよ」
晴香もというのだ。
「いい家庭よ」
「それは何よりだね」
「ええ、じゃあまたね」
「機会があって会ったらね」
「宜しくね」
軽く手を振ってだった。
晴香は高橋と別れた、そして高橋もだ。
晴香に手を振った、二人共それで終わってだった。
それぞれの場所に戻った、それから二人は会うことはなくお互いの人生を歩んだ。だが結婚式場での再会のことは思い出として忘れなかった。
同じ結婚式場で 完
2022・11・19
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