仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五百十八話 サラトガの攻防その十三
「受け入れましょう」
「それしかないですよね」
「はい、私も己の過去は受け入れています」
清春に謙虚な態度で答えた。
「誤っていた自分を」
「ベクターさん紳士でいい人ですけれどね」
「そうだな」
さくらは清春の言葉に頷いた。
「凄くいい人」
「お仕事もちゃんとしてるし」
「そのこともあって」
「僕達的には凄くいい人ですが」
「違ったとはな」
「今は戻ったんだ」
カイジンが笑って話した。
「本来のこいつにな」
「そうしたらこうなんだよ」
「真面目で穏やかな紳士なんだ」
「・・・・・・・・・」
ガルムとドルド、ミルドも話す。
「・・・・・・・・・」
「それでちゃんと仕事もしてな」
「優れた科学者なんだよ」
「そうですか、ところでミルドさんお話は」
「この人話さないわよね」
花夜も言ってきた。
「どうも」
「そうだよね」
「ああ、喋ってるからな」
カイジンがそれを話した。
「安心してくれ」
「そうですか」
「そのことはな」
「声が小さくて聞き取れないだけ?」
小糸はこう考えた。
「まさか」
「そうだよ」
カイジンはその通りだと答えた。
「ミルドはな」
「そうですか」
「だからな」
それでというのだ。
「安心してくれよ」
「わかりました」
「ちゃんと喋ってるからな」
「・・・・・・・・・」
ミルドは微笑んで頷く、そこで彼の唇を見て小糸は言った。
「よく見ると動いているかも」
「そうだな」
さくらも見て言った。
「本当によく見ればだがな」
「そうしたらね」
「わかるな」
「やっとね」
「全くだ、だがわかった」
ミルドが喋ることはというのだ。
「だからいい」
「そうね」
「それではだ」
「ええ、休んだらね」
「また戦うぞ」
さくらは冷静な声で述べた、そうして戦いは続いた。
だがその戦いも三日目が終わりになるとだった。
「本当に三日だね」
「そうだな」
黒乃は寧音と共に戦いつつ彼女に応えた。
「それで終わりが見えてくる」
「スサノオはそこで敵を出さなくなってくる」
「そうだ、だがその三日目の終わりを迎えてだ」
黒乃は両手にそれぞれ持っている二丁の拳銃を操りながら寧音に話した、寧音も寧音で戦っている。
「スサノオとの戦いまではな」
「いつもへとへとだね」
「ぎりぎりの状況になっているな」
「そうだね、けれどね」
「終わりが見えてきているのは事実でだ」
そうしてというのだ。
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