仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五百十七話 ライプチヒの熱闘その一
第五百十七話 ライプチヒの熱闘
天道はライプチヒを見回して言った。
「隠れる場所が何もないな」
「ああ、そうだろ」
プロイセンが笑って応えた。
「だから大軍がぶつかるには丁度よかったんだよ」
「そうだな」
「それでそれまで散々やられていた俺達がな」
「彼を倒しました」
オーストリアも天童に話した。
「ナポレオン=ボナパルトを」
「そうだったな」
「あの時彼は僕に攻め込んで負けてね」
ロシアも言ってきた。
「ボロボロでね」
「そこを攻めた形になったな」
「うん、けれどそれでも彼は強かったよ」
ナポレオンはというのだ。
「本当にね」
「当然だ」
ナポレオンが水澤葵の横から言ってきた。
「私も英雄と呼ばれてきた訳ではない」
「それだけの資質があったな」
「そうだ、だから私もだ」
天道に強い声で話した。
「全身全霊で戦った」
「そうしたな」
「この地でもな」
「ワーテルローの時も思ったが愚かなことだった」
ベートーベンは腕を組んで言い切った。
「貴様は皇帝になぞなったからだ」
「敗れたというのだな」
「そうだ」
まさにというのだ。
「貴様程の者がな」
「だから今はだ」
「皇帝になることはしないか」
「葵と共にいる」
彼女を見て言った。
「それが今の私だ」
「ならいいがな」
「それはそうとここで戦うことになるからね」
フィンラルが言ってきた。
「周りをよく見て回ろうよ」
「やっぱりそうしないとな」
加賀美が応えた。
「まずはな」
「そう、戦う前はね」
「そうして戦場を知ろうか」
「そうしようね」
「平野部だから何かと見やすいな」
エクボはこう言った。
「逆に言えば隠れる場所に困るな」
「そこが問題だね」
律も言った。
「ここは」
「遮るものがないならないで困る」
寿麗も言った。
「そうだな」
「平原で戦うといつもだよね」
一夏も言ってきた。
「そこが気になるね」
「そうだな」
寿麗は一夏に応えた。
「そこが問題だな」
「それなら障害物を出すか」
こう言ったのは二ノ宮だった。
「今から」
「それも悪くないですね」
迷宮蟻女王が応えた。
「確かに」
「そうだな」
「それは無用だ」
神代がここで言った。
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