八条学園騒動記
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第六百七十五話 どれだけ生まれ変わってもその一
どれだけ生まれ変わっても
前世ソ連の秘密警察の長官として粛清を主導しただけでなく多くの性犯罪や殺人を犯しそれをその権力を持って揉み消していた輩は探偵になってもだった。
「うわ、実際にね」
「とんでもない奴だったな」
「ええ、最悪じゃない」
ラビニアはセーラがネットで流した情報を自分のスマートフォンで確認してからフックに対して話した。
「最低じゃなくてね」
「そちらだな」
「前世のまんまじゃない」
「二十世紀人間だった時とな」
「小さな女の子を攫ったり」
「そうして次々に手を出してな」
フックも苦い顔で自分のスマートフォンで情報を確認して話した。
「そのうえでな」
「証拠隠滅でね」
「殺してな」
「大人の女性にも手を出して」
「やはり揉み消してな」
「とんでもな奴ね」
「前の仕事は学校の先生か」
フックはその情報も見て言った。
「何と言うかな」
「こういう手の犯罪者って学校の先生が多いわね」
「そうだな」
「大学の教授を含めてな」
一緒に情報を確認しているタムタムも言ってきた。
「そうだな」
「連合ではね」
「本当に学校の先生は屑が多いな」
タムタムはこうも言った。
「良心がなくてな」
「生徒をそういう目で見ていてね」
「どんな悪事も行うな」
「真性の屑が多いわね」
「全くだ」
こうラビニアに応えて話した。
「昔かららしいからな」
「連合だとね」
「勿論そんな奴ばかりではないが」
「屑の割合が多いでしょ」
「他の職業に比べてな」
「異常にね」
「性犯罪に暴力事件に横領にな」
フックは教師が犯す犯罪の傾向を述べた。
「あの探偵は横領はしていないみたいだが」
「それでもね」
「教師というとな」
「犯罪者滅茶苦茶多いわよね」
「見付かっているだけでもな」
「それでも異常に多いのに」
連合のある国で出身大学別の犯罪者の数を統計するとその国で最も有名な教育大学になったという話がある程だ。
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