八条学園騒動記
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第六百七十四話 そっくりだったその七
「まさに人としての前世はです」
「ベリヤだったか」
「死んで地獄に落ちましたが」
「共産主義だったが」
「共産主義はまやかしです」
セーラはこの思想についてはこう言った。
「神はいないと言っていましたが」
「実は神はいるか」
「ですから」
「天国も地獄もあってか」
「彼はあまりにも罪が重かったので」
その為にというのだ。
「地獄に落ちそれからエイズ菌やゴキブリやダニに生まれ変わっていましたが」
「人間にか」
「今は生まれ変わっていますが」
それでもというのだ。
「その心はです」
「変わっていないか」
「はい」
まさにというのだ。
「今も尚」
「そうか」
「普通地獄に落ちて変わるだろうに」
フックは考えつつこう言った。
「そこで」
「はい、普通はです」
セーラもこう答えた。
「それで、です」
「変わるよな」
「ですが彼はです」
「普通じゃなかったからか」
「全くです」
「地獄に落ちても変わらないでか」
「最近や害虫に生まれ変わっても」
それを繰り返してきたがというのだ。
「全くです」
「変わらなかったんだな」
「あまりにも魂が穢れているので」
その為にというのだ。
「他の当時のソ連の人も多くが地獄に落ちていますが」
「それでもか」
「そこで、です」
「地獄から生まれ変わってもだな」
「他のソ連の人達はそこまではです」
「酷い転生じゃないか」
「スターリンは違いますが」
独裁者であった彼はというのだ。
「ヒトラーと同じく地獄の底で」
「ずっといるか」
「そして魔王になっています」
「責め苦を受けていないか」
「あまりにも悪が強過ぎるので」
タムタムに話した。
「それ故にです」
「魔王になったか」
「そして多くの悪魔達を従えています」
「そうなっているか」
「はい」
まさにというのだ。
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