| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十一話 詰所の中その四十五

「凄く怖い人だけれどね」
「有名な人ですよね、おみちで」
「逸話篇出来そうな位ね」
 奥華以外の場所でも色々とあります。
「凄い方なのよ」
「そうみたいですね」
「本当に物凄く怖い人だから」
 このことは注意しました。
「新一君も礼儀正しくね」
「雷が落ちますか」
「本当にね」
 冗談抜きで、です。
「詰所の青年の人達がいつもピリピリしていた位で」
「何かあると怒られるので」
「それでね」 
 本当にそのせいで、です。
「どの人もそうだったらしいわ」
「そんなに怖い人ですか」
「今でも大教会や詰所に来られると空気が変わるのよ」
 もう一気にです。
「そんな方なのよ」
「海軍の人みたいですね」
 新一君は私の前大教会長さんのお話を聞いてこんなことを言いました、別館の中に入ってそれからも中を案内しています。別館の中は住んでおられる人以外の場所を案内していますがそこも普通の詰所の中です。
「それか西本幸雄さんですね」
「阪急や近鉄で監督をやってらした」
「あの人も無茶苦茶怖かったんですよね」
「星野さんよりもよね」
「遥かにだったみたいですよ」
 その怖さたるやです。
「その拳は鉄より硬くて炎より熱いとか」
「そんなにだったの」
「雰囲気だけでも怖いのに」
 それだけでなくというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧