| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十一話 詰所の中その四十二

「それですね」
「そう、何か不足があるかっていうと」
「ないですか」
「広くて住みやすいお家で」
 実家のお話もしました。
「それで詰所もね」
「結構ですか」
「そう、結構ならね」
 それならです。
「何もね」
「求めることはないですか」
「私としてはね」
「そうですか」
「今の暮らしで何の不足もないわよ」
 心からこう思っています。
「私としては」
「だからこのままですか」
「そう、暮らしていきたいわ。ただね」
 別館に行くには車道を通る必要があります、それで道を渡りつつ新一君に言いました。
「私は大学を卒業したら」
「あっ、結婚ですね」
「お婿さん迎えないとね」 
 このことはどうしてもです。
「いけないのよ」
「そうなんですよね」
「私はね。大学を卒業して」 
 そうしてです。
「教会長の資格を取る講習を受けさせてもらって」
「そうしてからですか」
「どなたかね」
 自分でもわからないですが新一君を見て言ってしまいました。
「いて欲しいわね」
「お婿さんの資格あります?」
 新日君は私に聞いてきました。
「それじゃあ」
「資格?おみちに熱くて」
 それで、です。
「真面目で教会長さんの資格持ってるか持ちたい人よ」
「資格は誰でも貰えますね」
「講習受けたらね」
 ようぼくになっていることが講習を受けさせてもらえる条件です。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧