仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五百十一話 グロンギとの死闘その十三
「だから安心して前に出てくれ」
「いや、私は気にしない」
シャカはこう言った。
「君達はタイミングを見て突撃してくれ、そこにいる君達もな」
「あの、若しもな」
「俺達がタイミングを間違えたらな」
「その時はどうなるんだ?」
声をかけられたトン、チン、カンは声をかけた本人に尋ねた。
「一体」
「シャカさんが天魔降伏、オーム出すけれどな」
「尋常じゃない威力だよな」
「俺達もシャカさんの技いつも見てるから知ってるけどな」
「そんな技浴びたら俺達も只じゃ済まないだろ」
「そうなるよな」
「その時は一度死ぬだけのことだ」
シャカは三人の疑問に眉一つ動かさず応えた。
「生き返ることが出来る、問題はない」
「そ、そうか」
「そう言えるのがシャカさんだな」
「じゃあ巻き添え喰らわない様にするか」
「死ねばそれまでのこと」
やはりシャカは動じない。
「生き返るなら何の問題もない」
「緑谷君、この人は違うな」
「そうだね」
出久はシャカを指し示して自分に言って来た天哉の言葉に頷いた。
「前から思っていたけれど」
「俺達を巻き込んでの攻撃にも躊躇がない」
「他の人は気をつけろとか巻き込まない様にしてくれるけれど」
「この人は違うな」
「何度も言うが生き返るのなら問題はない」
シャカは二人にもこう返した。
「違うだろうか」
「シャカはこうした考えなのですよ」
ムウは二人に微笑んで話した。
「そのことはもう貴方達もご存知ですね」
「もうお付き合いも長いですし」
「その通りです」
「ではです」
「はい、それじゃあ」
「避けます」
「その様にお願いします」
ムウは二人に微笑んで話した、そして実際にだった。
シャカはただ敵を殲滅する為に躊躇なく天魔降伏、オームとも呼ばれるその技を放った。その後に出久達は突っ込んだ。それを見てだった。
クローディアは微笑んで言った。
「いい戦い方ですね」
「全くですね」
珠雫も微笑んで応えた。
「ステラさんが突撃一辺倒ならそうしてもらいました」
「あら、そうしてですね」
「グロンギ達ごと」
黒い笑みで述べた。
「そうしていました」
「あのね、それ位アタシもわかるから」
そのステラも言ってきた、今は三人で戦っている。
「避けるわよ」
「それは残念ですね」
「残念じゃないでしょ」
「珠雫さんはいい方なのですが」
日本は難しい顔で述べた。
「しかし時としてです」
「おかしいでしょうか」
「はい」
日本は本人に一言で答えた。
「ステラさんが幾ら頑丈でもです」
「そうです、ステラさんなら私の攻撃では何ともなりません」
珠雫もそれはと答える。
「ですから巻き込んでもです」
「いいですか」
「例えそこで何かあっても好都合」
珠雫はまた黒い笑みになった。
「そうですし」
「ですからそこがです」
日本はあらためて述べた、手にしている日本刀の使い方は見事でグロンギを全く寄せ付けていない。
「私としては気になります」
「安心していいですよ」
クローディアがその日本に話した。
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