夢幻水滸伝
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第二百五十七話 懐化からその五
「それでええな」
「流石に食事はですね」
「今はそれだけの時があるやろ」
「別に戦場におるわけやないですさかい」
「そやからな」
「食べ終わってですね」
「他のモンに連絡をしてな」
このこともしてというのだ。
「それが終わってな」
「そのうえで、ですね」
「懐化に移るで」
「そうしますね」
「移動の術を使ってな」
そうしてというのだ。
「すぐに移るで」
「わかりました」
白もそれでと頷いて応えた。
「そうしましょう」
「ほなな」
施はおかずの八宝菜も食べつつ応えた、白の方には青椒肉絲がある。
「まずはな」
「食事ですね」
「食べような」
「それでは」
白も頷いた、そうして二人でだった。
食事を摂った、デザートの林檎や葡萄を食べ茶も飲み。
施は仲間達に貝殻で連絡した、そうして白と共に移動の術で懐化に赴いた。
そのうえで街を見回して話した。
「よし、ええ具合やな」
「軍が集結してますね」
共に街に来た白も頷いて言った。
「そして多くの物資もです」
「集まってる」
「百五十万の兵とそれを支える物資が」
「整ってる、ほなな」
「今からですね」
「出陣の準備をしてな」
そのうえでというのだ。
「それからや」
「軍を動かしますね」
「そうするで」
「わかりました」
「そろそろ仲間達も来る」
他の星の者達もというのだ。
「全員と合流してな」
「そのうえで軍議も開いて」
「ことをはじめるで」
「わかりました、あと美蓮さんですが」
「もう上海に入ったな」
「そうしてです」
白は施にさらに話した。
「留守役に入っています」
「ええことや、ほな内政と後方はあの娘に任せてな」
そうしてというのだ。
「自分等はな」
「これよりですね」
「戦をするで」
「それでは」
「百五十万、大軍やが」
施は兵の数を自分でも話した。
「しかしな」
「大軍を用いてもですね」
「それだけで勝ちは決まらん」
「戦術戦略に」
「整備にな」
「補給ですね」
「その全部が整ってこそな」
まさにという口調で話した。
「戦は出来る」
「そこまで整えてですね」
「逆に言うとそこまで揃ってへんとな」
「やるべきやないですね」
「そや、損害を出すだけや」
準備不足の状況で戦ってもというのだ。
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