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報い

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第二章

 四人はさらにだった。
「お前等最低だな!」
「人殺しかけたんだぞ!」
「お前等が死ね!」
「とっとと首吊れ!」
「学校来るな!」
「犯罪者は出て行け!」
 学校中から罵倒を浴びた、そしてそれぞれのスマートフォンは。
「いじめは犯罪です」
「人殺しは死刑だ!」
「死ね死ね死ね死ね!」
「恐喝した金返せ!」
「いじめていた娘達に謝れ!」
「謝っても許さないぞ!」
 住所も氏名も顔も全て特定されていてだった。
 メールやラインに抗議の書き込みが殺到してだった。
 家でもだ、親達に言われていた。
「お前のせいで父さんは仕事クビになったぞ!」
「母さんパート先辞めさせられたわよ!」
「俺大学で散々言われてるぞ!」
「何で私がふられないといけないのよ!」
「姉ちゃんのせいで俺学校でいじめられてるぞ!」
「全部お姉ちゃんのせいよ!」
 家族にも言われた、それで四人だけでだった。
 固まって学校に行かなくなった、四人は葵の部屋で固まっていた。
「もう止めてよお」
「私達が悪かったからあ」
「スマートフォン怖くて見られないわよ」
「学校にも家にもいられないし」
「どうすればいいのよ」
「ご両親に謝りに行っても」
 被害者のだ。
「帰ってくれだったし」
「本当に退学になりそうだし」
「私達これからどうなるのよ」
「自殺しろって言われてるし」
「どうしたらいいのよ」
 四人共項垂れていた、だが。
 ここでだった。
 葵の家に訪問者が来た、それで葵の母が四人に言ってきた。
「あんた達に会いたい人が来られたわ」
「警察!?」
「まさか」
「違うわよ」
 葵の母は娘達に冷たい目と声で告げた。
「何でもお話をしたいというね」
「誰かしら」
「わからないわ、けれど会いたいっていうから」
「私達と」
「会いなさい」
 こう告げて部屋を後にした、葵の母が去った後でだった。
 四人は顔を見合わせた、そのうえで話した。
「誰かしら」
「警察じゃないっていうと」
「一体」
「今の私達に会いたい人なんているのかしら」
 顔を見合わせて首を傾げさせた。
「誰なのかしら」
「わからないわね」
「とりあえず会う?」
「そうする?」
 四人共わからなかった、だが。
 会うことにした、それで葵の部屋のリビングでだった。 
 四人はその人と会った、それは二十代半ばの女性で。
「城崎如月といいます」
「そうですか」
「城崎さんといいますか」
「はい、いじめの相談を受けるコンサルタントをしていまして」
 如月は四人に自分のことを話した。 
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