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八条学園騒動記

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第六百七十一話 野上君の戻る先その七

「戦いもじゃ」
「されるんですね」
「一度アンドロイドで怪人や戦闘員達を造ってな」
 その様にしてというのだ。
「戦ったこともある」
「完全に悪の組織ですね」
「連合中央政府とな」
「それ何時ですか?」
「四百年前じゃ」
 その頃のことだというのだ。
「そのkロにな」
「そういうことをされてたんですか」
「うむ」
 そうだったというのだ。
「わしはな」
「悪の組織の首領ですか」
「楽しかったぞ」
 その活動をしている時もというのだ。
「敵は日本政府から来た」
「博士が住んでいるのが日本なんで」
「そこから二人の敏腕刑事が来てな」
「刑事ですか」
「当時は中央政府は警察を持ってなかったからな」
「中央警察ですね」
「だから日本政府からじゃ」 
 そこからというのだ。
「派遣されてな」
「博士と戦ってたんですね」
「そして最後の怪人を倒したところでな」
「相手の勝ちにですか」
「わしはして組織を解散させた」
 その様にしたというのだ。
「その時はな」
「それでまた普段の活動にですか」
「戻ったのじゃ」
「そうでしたか」
「あの時も楽しかった、人間はよい」
 博士は人間を賞賛もした。
「苦難に立ち向かいまた善でも悪でもある」
「それがいいですか」
「怠惰であるが勤勉でもあってな」
 そうしてというのだ。
「様々なものを生み出し破壊する」
「そういった極端な存在ですか」
「愚かであるが聡明でもありな」
「悪いところといいところがあることがですか」
「よい、完全な悪でもなくな」
「完全な善でもないんですね」
「それがよい、だからこの宇宙に出た時から見ておってな」 
 博士は過去これまで自分が見てきた人類の歴史を思い出しながらそのうえで野上君に語っていった。
「共におる」
「そうしているんですか」
「うむ、それでな」
 そのうえでというのだ。 
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