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八条学園騒動記

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第六百六十九話 勝ったということにしてその七

 超巨大戦艦源義経は港に戻っていった、勝った彼等は意気揚々としてそうした。
 そして敗れたことになっている博士はというと。
 研究室にワープで戻ってだ、共に戻っている野上君に話した。
「さて、夜はな」
「クラッカー、サラミ、チーズですね」
「チーズはブルーチーズでな」
 先に言った通りにというのだ。
「それでワインはじゃ」
「最初の二本は紫ですね」
「それを飲んでじゃ」
「今日はとことんまで飲まれますね」
「二日酔い上等でな」 
 そうなることは当然としてというのだ。
「そうしてじゃ」
「飲まれて」
「そしてな」
「その後で、ですね」
「朝は風呂じゃ」
「それに入られるんですね」
「そうする」 
 実際にというのだ。
「そしてすっきりするとしよう」
「翌朝は」
「気持ちよくな、それで野上君はどうするのじゃ」
「僕ですか」
「今夜はな」
「特に何も」
 野上君は考える顔になって答えた。
「考えていません」
「そうなのか」
「はい」
 こう答えるのだった。
「今のところ」
「では家に帰るか」
「そうしますか」
「はっきりせん返事じゃな」
「実際考えていないんで」
 今夜のことはというのだ。
「別に」
「じゃあ焼肉どうだよ」
「食べに行ったらどうかな」
「何処も行く予定ないならな」
「そういうの食べに行ったらどうかな」
「そうだね」
 野上君は二匹の言葉に頷いた。
「じゃあ帰ったら」
「おう、焼肉屋さん行ってな」
「食べていってね」
「カルビでもホルモンでもな」
「何でも食べてね」
「僕結構ホルモン系好きなんだよね」
 野上君は笑って話した。
「実はね」
「内臓好きなんだな」
「そうなんだね」
「牛でもそうでね」
 そしてというのだ。
「豚とか鶏もね」
「へえ、そうなんだな」
「野上君の意外な好みだね」
「レバーなんか大好きだよ」 
 即ち肝臓もというのだ。 
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