ドリトル先生のダイヤモンド婚式
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第十幕その十一
「そしてふわりの前の飼い主の人達も」
「皆そうだね」
「まともな人なら付き合えないわ」
ポリネシアはそれがどうしてかを言いました。
「何この人って思って」
「そんな人達と付き合えるってやっぱり同じレベルの人達で」
ホワイティも思うことでした。
「そこまで酷いと誰とも仲良く出来ないからね」
「それじゃあね」
まさにと言うジップでした。
「結婚出来ても喧嘩ばかりだよ」
「それで離婚するしかないよ」
チーチーもこう言います。
「一緒に暮らしていけなくなってね」
「それかどっちかが両方かが問題起こしてね」
ダブダブも言うことでした。
「別れるよ」
「餓鬼は誰とも仲良く出来ない」
「何故なら自分のことしか考えないから」
オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「覚えておかないとね」
「このことはね」
「いや、そう思うと今回のご夫婦は立派だよ」
老馬は心から思いました。
「六十年一緒にいられるだけのものがあるんだからね」
「長生きすることも難しくてね」
それでと言う先生でした。
「ずっと一緒にいられる」
「そのことも凄いね」
「長生きと一緒に」
「だからダイアモンド婚式までっていうのは」
「どれだけ素晴らしいか」
「これ以上はないまでだよ、その間色々あってもね」
それでもというのです。
「そうしたことも乗り越えて」
「ずっと一緒だったんだから」
「素晴らしいことで」
「是非お祝いしないとね」
「本当にね」
「そう思うからね」
先生もというのです。
「僕もお静さんからお話を聞いてね」
「お祝いすることにして」
「プレゼントも考えて」
「遂にそのプレゼントを手に入れた」
「そうなったね」
「そういうことだよ、よかったよ」
先生はにこりとして述べました。
「何かとね」
「そうだね」
「神様の配慮で」
「それが出来てね」
「よかったよ」
「素晴らしいことだったわ」
「だから感謝したんだよ」
またこう言う先生でした。
「僕もね」
「そうだね、それじゃあね」
「その日が来たらプレゼントしよう」
「パーティーに出たら」
「その時はね」
「そうしようね、しかし昭和からね」
しみじみと思った先生でした。
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