ドリトル先生のダイヤモンド婚式
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第九幕その八
「そうなったよ」
「日本で暮らす様になって」
「もう自然とね」
「来日してすぐに」
「そうなったよ、それでね」
そのうえでというのです。
「お賽銭も出してね」
「それで、ですよね」
「絵馬にお願いをして破魔矢やお守りも買ってるよ」
「そうですね」
「そう思うと変わったよ」
先生の今のお言葉はしみじみとしたものでした。
「僕もね」
「先生のいい部分が思いきり延びたね」
王子が言ってきました。
「そうなったね」
「そうした意味で変わったんだ」
「そうだと思うよ」
「そうなんだね」
「それで今ではだね」
「日本の神仏にもだよ」
是非にと言うのでした。
「感謝したいよ」
「そうした考えだね」
「今はね」
「じゃあ明日は学園の神社やお寺でも感謝するのかな」
「そこまでするかどうかはわからないけれど」
それでもと言うのでした。
「けれどね」
「それでもだね」
「感謝はしたいね」
「そうなんだね」
「勿論天理教の神様にもね」
この宗教の神様にもというのです。
「そうしたいよ」
「じゃあ僕もね」
「王子もなんだ」
「僕も日本に来てそうした考えになったから」
だからだというのです。
「このことについて」
「日本の神仏にもだね」
「感謝したいよ、僕もプレゼントは用意出来たし」
「王子もだね」
「感謝したいよ」
こう言うのでした。
「本当にね」
「感謝の気持ちは忘れない」
先生はにこりと笑って言いました。
「このことはね」
「大事なことだね」
「そうだよ、とてもね」
「有り難うと思うことだね」
「そうだよ、何かしてもらったら感謝して」
そうしてというのです。
「いいことがあったらね」
「喜ぶことだね」
「そのことがね」
まさにというのです。
「幸せの原点だよ」
「先生はいつも感謝して有り難うって思えるからね」
「幸せなのよね」
チープサイドの家族もお話します。
「何についてもね」
「それが出来るからね」
「それで不満も感じないからね」
チーチーも言います。
「幸せなんだよね」
「それがお顔にも出てるよ」
ポリネシアは先生のお顔を見ています。
「いつもにこにことしているから」
「穏やかで優しい笑顔だよ」
ジップは先生の笑顔をこう言いました。
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