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おぢばにおかえり

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第七十一話 詰所の中その十三

「私は教会を継いで」
「教会の奥さんになって」
「それでお婿さんが会長さんだから」
「そうですね、先輩も何時かはここにですね」
「そうなるわ、ただ修養科の人におみちのお話はさせてもらうけれど」
「先生ですね」
「先生というか一緒にね」
 修養科の人達とです。
「おみちを学ばせてもらうのよ」
「そうした立場ですか」
「そうよ」 
 新一君にこう説明しました。
「言うならね」
「そうですか」
「そうしたおつとめだって覚えていてね」
「会長さんになったらそうしたこともあるんですね」
「あと順番で大教会に詰めたりね」
 こうしたおつとめもあってです。
「おぢばの神殿にもね」
「ああ、教祖殿の左右の」
「あの人達がそうなのよ」
「詰めている人達ですか」
「そうなの、かんろだいのところにもおられるわね」
「あの人達はそれぞれの大教会から来られてたんですか」
 新一君は今はじめて知ったというお顔で言いました。
「そうだったんですね」
「そして大教会におられる人達もね」
「それで教養掛もなんですね」
「あるのよ」
「会長さんも大変ですね」
「だから夫婦揃ってでないとね」
 十二下りにあるある通りにです。
「難しいのよ」
「そうした一面もあるんですね」
「そうなの。それじゃあ次の場所に行くわよ」
「お願いします」
「ここね」
 詰所の事務所の前に戻ってそのうえで新一君にお話しました。 
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