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おぢばにおかえり

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第七十一話 詰所の中その十一

「前で何かあったらね」
「バランス崩しますよね」
「そうなるわね」
「昔はそういうの走ってたんですね」
「奥華でも乗っておられる人いたそうよ」
 その頃はです。
「その目で見ていないけれど」
「年代的にそうですね」
「けれど今は自動車で」
 完全にそうなってです。
「駐車場も多いのよ」
「そうですね」
「じゃあ次はね」
 新一君にあらためて言いました。
「一階行きましょう」
「あれっ、一階は」
「一階も説明しないとね、全部紹介させてもらうから」
 だからです。
「行きましょう」
「先輩真面目ですね」
「真面目っていうかしっかりしていないとね」
「駄目だって思われてるんですね」
「そうなの。私三人姉妹の長女でね」
 いつもお姉ちゃんとして意識してきました、それは今も同じです。
「それに教会も継ぐから」
「だからしっかりしないと、とですか」
「意識していてね」
 そう思ってです。
「真面目って言われるとね」
「真面目なんですね」
「そうなるわ」
 自分でもこう思います。
「どうしてもね」
「そういうことですね。じゃあ案内お願いします」
「それじゃあね」
 新一君に応えてコンクリートの道からです。
 詰所の中に戻って地下一階のおトイレや自動販売機の横を通ってから階段を上って一階の修養科の人達の教師役の教養掛の人達のお部屋とです。 
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