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身体を動かすと共に

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第一章

                身体を動かすと共に
 田山志穂はOLだが近頃何かと体力の衰えを感じていた、それでこれではいけないと思ってだった。
 ジムに通う様にした、そうして身体を動かしはじめたが。
「久し振りに身体を動かして」
「疲れましたか」
「少し運動しただけなのに」 
 ジムのトレーナーの伊藤妙に答えた、志穂は大きな明るい感じの目で小さな頭と唇を持ち黒髪をロングにしているが後ろで束ねている。背は一五七程で均整の取れたスタイルだ。妙は大きな垂れ目で笑った様な口元とやや面長で奇麗な形の顔で長い黒髪を後ろで団子にしている。背は志穂と同じ位だが胸は彼女より大きい。
「結構きました」
「そうですか」
「学生時代陸上部で」
 中学高校とそうであった。
「長距離の選手で大学はテニスしてたんですが」
「就職されてからですね」
「運動してなかったら」
 そうしていたらというのだ。
「驚く位です」
「やっぱり動いていないとです」
 妙はぼやく様に言う志穂に話した。
「体力はすぐに落ちます」
「そうですよね」
「ですから」 
 妙は志穂に笑顔で話した。
「これからは少しずつです」
「ここで、ですね」
「身体を動かして」
「運動不足を解消して」
「体力を戻していきましょう」
「わかりました」
 笑顔で応えてだった。
 志穂はジムに毎日の様に通いそこで汗をかいていった、すると。 
 運動不足は解消し体力も戻っていった、志穂はジムに通う様にして本当によかったと思った。そして。
 水分補給も忘れなかった、志穂は飲むものは好きなコーラやCCレモンといった炭酸飲料であったが。
 ふとだ、妙が飲んでいるものを見て言った。
「ポカリスエットですか」
「はい、運動の時はです」 
 妙は志穂にタオルで汗を拭きながら話した、ポカリスエットのペットボトルは傍に置いてのことだ。
「スポーツドリンクを飲む様にしています」
「やっぱりそれが一番いいですか」
「そうです、普通のお水やお茶もいいですが」
 それ以上にというのだ。
「身体を動かしたなら」
「汗かいて水分だけでなく塩分も出るからですね」
「そして栄養補給にもなるので」 
 だからだというのだ。 
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