| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七幕その三

「中国の趣があっても」
「日本にあるからか日本もあるよ」
「周りにいる観光客は殆どが日本の人達だし」
 こう言ったのはダブダブでした。
「日本語もよく聞くしね」
「何か中国だけれど」
 それでもとです、ガブガブは言いました。
「日本の中に来たみたいだね」
「中華街って世界に沢山あるけれど」
 トートーは中華街自体のお話をしました。
「その国独特の趣も入ってるね」
「それはあるね」
 ジップはトートーの言葉に頷きました。
「アメリカでもイギリスでもだし」
「タイやマレーシアでもだね」
「そうそう、シンガポールは国自体がそうだけれど」
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「その地域の文化がね」
「あるね」
「それでここの中華街は日本ね」
 こう言ったのはポリネシアでした。
「それが土壌にある感じよ」
「どうしてもその国の文化も入るんだね」
 チーチーは腕を組んで述べました。
「中華街も」
「そうなるよ、中華街は7中国から来た人達のコミュニティだけれど」
 それでもとです、先生は皆にお話しました。
「中国でなくそれぞれの国にあるからね」
「それでだね」
「それぞれの国のものも入るね」
「そうなるね」
「どうしても」
「そうだよ、そうならない筈がないんだ」
 中華街にしてもというのです。
「それぞれの国の影響を受けない筈がないんだ」
「どうしてもだね」
「そうなるんだね」
「そこにある国も入って」
「そうしてだね」
「中国とそれぞれの国の文化が混在するんだ」
 そうなるというのです。
「そしてそれがまたいい味を出してくれるんだ」
「こうしてだね」
「素晴らしいものを出してくれるんだね」
「この場所みたいに」
「そうなんだね」
「そうだよ、ただ中華街は色々な国にあるけれど」
 先生はこうも言いました。
「長い間韓国にはなかったんだ」
「あっ、そうなんだ」
「あの国にはなかったんだ」
「欧州よりあめりかやアジアにこそ多いっていたけれど」
「そうじゃないんだ」
「戦争前はあったんだ」
 第二次世界大戦まではというのです。
「日本の統治時代はソウルにね」
「へえ、そうだったんだ」
「その頃は韓国にも中華街あったんだ」
「それは意外だよ」
「あちらにもあったんだ」
「それもソウルに」
「けれど戦争が終わったらなくなってね」
 そうなってというのです。
「長い間ね」
「なくて」
「それで今はある」
「そうなんだ」
「復活したってことね」
「ただ凄く狭いらしいね」 
 先生はこのことは残念そうに言いました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧