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夢幻水滸伝

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第二百五十話 三つ巴のはじまりその三

 四人はすぐに上海に来て施に笑顔で言ってきた。
「その依頼受けました」
「報酬はしっかり貰いますんで」
「ほな湖南省のことは任せて下さい」
「がっつりやらせてもらいます」
「頼むわ、しかし自分等やっぱりな」
 施は自分の前に出て来て笑顔で話す四人を見て言った。
「調子がええっていうか軽いな」
「そうですか?」
「いつも明るくが私等ですけれど」
「陽気に楽しく」
「笑う門に福来たるですけど」
「明るくはええがいい加減な印象はあるな」
 施は四人に率直に述べた。
「どうしても」
「まあそこは気にせんとです」
「雇ってくれるんやったら働きますんで」
「その契約お願いします」
「これから頼んます」
「ほなな、自分等は湖南省の掌握と自分等が郭達を降すまでの守りを頼みたい」 
 施は四人にあらためて話した。
「そうしてくれるか」
「それだけですか」
「湖南省だけのことですか」
「他は何もせんでええですか」
「他の省のことはええですか」
「むしろ動かんでくれ」 
 省の外にはとだ、施は答えた。
「広東へ陽動で動いても四川方面の守りは固めてくれ」」
「そうですか、ほなです」
「その様にさせてもらいます」
「基本湖南省だけにしときます」
「そうします」
「頼むわ、まあ陽動でも攻められるんやったら本気でや」
 それでとも話した。
「攻め込んで敵の拠点までや」
「攻めればいいですね」
「そうしても」
「その時は」
「攻められるなら」
「そや、ほな今から十万の兵を預けるな」
 四人にこう告げて実際に十万の兵を預けてだった。
 施は彼女達に攻めさせた、そして自分達もだった。
 白と蒲、王と紅美を集めたうえで四人に告げた。
「ほな自分達もや」
「これよりですね」
「郭と美蓮ちゃんと直接戦うで」 
 まずは蒲に答えた。
「そうするで」
「そうしますか」
「四人に湖南省を攻めさせてな」
「そうしてですね」
「あの省の掌握を進めてな」
 そうしつつというのだ。
「あそこに進出せんとしてる郭や張と対抗するが」
「それと共にですね」
「こっちは主力を率いてな」
 そのうえでというのだ。
「福建そして広東を攻める」
「湖南の方はそうした意味でも陽動ですか」
「郭は今湖南に目が向いてるが」
「そこを攻めるのですね」
「そや、水軍も使って海からもや」
「攻めますか」
「そうするで」 
 施は猿人、孫悟空をより人に近くした様なまるでドラマのそれの様な顔にある目を鋭くさせてそのうえで話した。
「ここは」
「海からもですか」
「陸からも攻めてな」
「海からもですね」
「攻めるんや、兵力はこっちの方が上でな」 
 それと共にというのだ。 
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