仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五百四話 生きもの達を見てその四
「一度もな」
「滅多に怒らないから余計に怖いでござるよ」
火車丸はロム爺にも話した。
「本当に」
「ああ、滅多に怒らない奴だとな」
ロム爺もそう聞いて頷いた。
「普段からじゃないし怒りも溜まってるしな」
「紅麗様は怒りは溜めないでござるが」
「もう何するかわからねえか」
「何をするかはわかってるんや」
ジョーカーも言ってきた。
「焼き尽すんや」
「それでその焼き尽くし方がか」
「敵を全て一瞬で消し炭にするさかいな」
「怖いんだな」
「そやねん、白い炎出してな」
「安心しろ、仲間を焼く趣味はない」
紅麗自身の言葉だ。
「というか別に何もしない」
「いや。何かいたら怖いですよ」
繭良は眉を顰めさせて紅麗に話した。
「紅麗さん只でさえ強いのに」
「その力は自覚しているからな」
「だからですか」
「それを仲間、もっと言えば友人に使うことはない」
「私達が友達ですか」
「他に何と言う」
紅麗は繭良に微笑んだ声で問い返した。
「これまでのことを思うとな」
「そうですか、私達が友達ですか」
繭良は嬉しそうに応えた。
「そう言ってくれると嬉しいです」
「友人を持つなぞ想像もしなかった」
紅麗はかつての自分を振り返った、そうして言うのだった。
「呪い子なぞと言われてきたがな」
「言う方gおかしいんだよ」
「そうですよね」
ランディはレスターの言葉に頷いた。
「紅麗さんの何処が呪われてるんですか」
「不死鳥の炎だったからか?」
「そんなの只の能力ですよね」
「使い方次第だろ」
「火影の人達もおかしなこと言います」
「全くだな」
「俺もそう思うんだよな」
烈火も言ってきた。
「火影はその辺りがおかしかっただろ」
「今思うと否定出来ないわ」
陽炎は暗い顔で述べた。
「時代が時代だったとは言え」
「はっきり言うよ、紅麗君は呪われてないよ」
ヘスティアは左の人差し指をビシッと前に出して断言した、その断言にはこれ以上はないまでの自信があった。
「言う方がおかしいよ」
「呪われてるって言ったらな」
セッケには心当たりがあった。
「あの国の連中だろ」
「話を聞く限り悪魔そのものだと」
「まさに」
白虎とドルテはセッケにこう応えた。
「もう人間でなくなっている」
「とんでもない連中じゃないか」
「ああ、あの連中こそそうだ」
セッケも二人に話した。
「俺もそう思う」
「完全に悪魔になってるな」
九条が見てもだった。
「あの連中は」
「はい、ですから」
「そっちも大変なんだな」
「とんでもない戦いが続いています」
「まあそっちの戦いは任せろ」
ヤミは落ち着いた声で述べた。
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