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八条学園騒動記

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第六百六十五話 とんだ迷惑その七

「それで有名だった」
「尾張兵ですね」
「それで有名でしたね」
「勢力を拡大しても近畿の者が多く」
「やはり弱かったですね」
「織田家の勢力は東海と近畿だったが」
 そこから北陸や山陽それに山陰に勢力を拡大させていったのだ、そして遂には武田家を滅ぼし甲信も掌握した。
「どちらの地域もな」
「おおむね兵は弱かったですね」
「そう言われていましたね」
「そうだったが」
 それでもというのだ。
「勝っていったな」
「そうでしたね」
「弱兵と言われてもです」
「槍は長く鉄砲は多く」
「具足もいいものでした」
「まず数が多かった」
 織田家の兵達はだ。
「それに加えてだ」
「装備がよかったですね」
「それで勝ってきましたね」
「特に槍が長くです」
「鉄砲が多かったので」
「弱兵はただ個々の強さだけを見てだ」 
 そうしてというのだ。
「言っているだけでな」
「総合力ではないですね」
「軍自体の」
「そこが違いますね」
「そうだ、数に装備に物量にだ」 
 その三つにというのだ。
「システム、それにマニュアルだ」
「連合軍はその全てがあります」
「非常に高度に整っています」
「そうしたもので戦う軍隊です」
「それが連合軍です」
「だからエウロパ軍にも勝ってだ」
 そうなりというのだ。
「海賊も征伐出来た」
「そうでしたね」
「そう考えるとです」
「連合軍は強いです」
「強い軍隊です」
「その強さを見せてやる」
 今からというのだ。
「いいな」
「はい、ではです」
「戦いましょう」
「そして勝ちましょう」
「あの博士に」
「そうしましょう」
 周りの者達も応えてだった。
 源義経は出撃した、港では彼等を敬礼で見送った。 
 博士はそのことを研究所のテレビで観て確認してだ、野上君に告げた。
「ではな」
「はい、僕達もですね」
「行くぞ」
「そうしますね」
「九頭龍の中にな」
 機械のというのだ。 
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