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おぢばにおかえり

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第七十話 詰所はお家その二十六

「気をつけていってね」
「反面教師ってつくづく大事ですね」
「ああはなるまいね」
「自分はなりたくないですが」
「けれど自分が嫌いな人になりたくないわね」
「はい、誰もがそう思いますね」
「それならそうならない様にすることよ」
 悪い意味でお手本にしてです。
「そうしていってね、ただいい人はね」
「そのままですね」
「お手本にすることよ」
 率直にです。
「そうしていってね」
「そのことも大事といいますか」
「そうした人にもお会いしてきたでしょ」
「悪い奴よりもずっとです」
 新一君もこのことは、でした。
「いい人に出会ってきてます」
「あの大叔母さんお二人もよね」
「はい、それに友達でもです」
「そうした人いたのね」
「こんないい奴いないっていう位の奴が」
「それはいいことね」
「そうした人をですね」
 新一君は自分から言いました。
「お手本にですね」
「していってね」
「それが一番ですね」
「真一君よく大叔母さんお二人のお話してるけれど」
「ああした人達になりたいですね」
「そう思うならね」
 それならです。
「いつもよ」
「二人のことを頭の中に置いて」
「そうしていさんでいってね」
「反面教師よりもですね」
「ひながたよ」  
 おみちの言葉を出してお話しました。 
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