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八条学園騒動記

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第六百六十五話 とんだ迷惑その一

               とんだ迷惑 
 八条学園理事長でもある連合中央政府国防長官八条義統は博士の連合の全てのテレビの電波をジャックしインターネットもそうしたうえでの宣言に嫌な顔で言った。
「迷惑です」
「はい、全く以て」
「あの博士ときたら」
「またですか」
「連合軍も忙しいのです」
 その組織を動かす者のトップとして述べた。
「忙しくないならです」
「暇であって欲しい」
「そうですね」
「それが軍隊です」
「軍隊の仕事がないならです」 
 訓練と教育と市民交流以外にというのだ。
「これ程いいことはありません」
「戦争も災害もない」
「テロや海賊もない」
「こんないいことはありません」
「平和なのですから」
「そうだというのに」
 これがというのだ。
「あの様にしてです」
「騒動を起こしてくれるなぞ」
「全く以ていい迷惑ですね」
「連合軍にとって」
「ですが天本博士は災害の様なものです」
 だからだというのだ。
「ああ言ってきたならです」
「受けて立つしかないですね」
「そして戦うしかありませんね」
「否応なしに」
「はい」
 まさにというのだ。
「この度も」
「常にこうですね」
「あの博士とのことは」
「まさに常にです」
「仕掛けてきます」
「そうしてきますので」
 だからだというのだ。
「仕方ありません」
「ゾロアスター級超巨大戦艦を動かしますね」
「あの艦を」
「そうしますね」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「戦います、そして博士は日本にいますが」
「あちらは第二軍の管轄です」
「では第二軍旗艦の源義経を動かしますね」
「あの艦を」
「そうします」
 こう周りに話した。
「仕方ありません」
「そうですね」
「ではですね」
「あの艦艇を動かし」
「そうして戦いますね」
「はい、ただ」
 それでもと言う博士だった。 
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