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市民プールに行く理由

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第二章

 水着を着ている、ワンピースもあればビキニもあり色もデザインも色々だ。まだスタイルが崩れていないか熟れている感じで。
 美人が多い、義偉はその人妻達を見つつ友人達に話した。
「小さな子供には絶対に親が付き添うだろ」
「ああ、何処に行くにもな」
「プールは特にな」
「水場は危ないからな」
「絶対に傍にいるな」
「それでだよ」
 そうした事情があるからだというのだ。
「俺はここに来るんだよ」
「人妻目当てか」
「保護者として来ている奥さんの水着姿か」
「それ見たくて来てるのか」
「そうだったんだな」
「ああ、そそるだろ」
 その水着姿の人妻達を見つつ言う。
「水着姿の人妻さん達ってな」
「そうだな」
「熟れた身体がいいな」
「それが水着でな」
「しかも見放題だからな」
「最高だろ、ただな」
 ここでだ、義偉は友人達に小声で囁いた。
「見るだけだぞ、後でお世話になってもな」
「あくまで見るだけか」
「それだけか」
「ああ、声をかけてお付き合いなんてな」 
 そうしたことはというと。
「考えるのは当然だけれどな」
「不倫か」
「人妻さんと」
「かなり魅力的なシチュエーションだな」
「リアルでやったら大変だからな」 
 この現実を話すのだった。
「だからするなよ、俺の親戚で奥さんいるのに不倫した人いてな」
「離婚、裁判、慰謝料か」
「それのフルコースか」
「大変だったんだな」
「仕事もなくなって今鮪漁船に乗ってるからな」
 そうなっているからだというのだ。
「やるなよ」
「人妻さんには手を出すな」
「不倫したいと考えても」
「それでもか」
「誘わてもな、あくまで見てるだけだぞ」
 このことは絶対だというのだ。
「いいな、目に焼き付けるだけだ」
「それがいいな」
「そうして家に帰ってすっきりするか」
「そうするか」
「それかトイレでも行ってな」
「そうしろよ、じゃあ見ていこうな」
 水着姿の人妻達をとだ、こう言ってだった。
 義偉は見て楽しんだ、そして彼についてきた友人達もそうした。そして彼等も市民プールに行く様になったのだった。


市民プールに行く理由   完


                    2022・7・21 
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