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八条学園騒動記

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第六百六十四話 連合軍への考えその七

「当時の唐朝も酷かったが」
「黄巣もですね」
「略奪どころかな」
 彼の軍がしたことはというのだ。
「人を襲ってじゃ」
「でしたね」
「そうしたことをしておった」
「無茶苦茶でしたね」
「唐も酷かったがな」
 末期症状を迎えていたがというのだ。
「黄巣の方もじゃ」
「そんなのでしたね」
「そんな連中が中国を一周したのじゃ」
「無茶苦茶になりますね」
「実際それで中国社会は変わった」
 黄巣の乱以降というのだ。
「貴族社会が崩壊してな」
「唐もそれで事実上終わって」
「それで暫くして唐は滅んでな」
「五代十国時代になりましたね」
「そうなってな」 
 そうしてというのだ。
「宋の時代になったのじゃ」
「水滸伝の時代ですね」
「ああ、あれは北宋の末期じゃな」
 水滸伝の時代はというのだ。
「そうであるな」
「宋の建国当初でなかったですね」
「それから百五十年は後じゃ」
「そうでしたね」
「それで話を戻すがな」
「唐も黄巣もですね」
「両方酷くでな」
 そうした有様でというのだ。
「当時のわしはじゃ」
「両方攻撃していましたね」
「考えてもみよ、病人が戦えるか」
 唐の病人で編成された軍のことを話した。
「そもそもな」
「イギリスの強制徴募と一緒ですね」
「海軍もな」
「あれも病人を無理矢理兵士にしていましたね」
「ベッドから起き上がれん者までな」
 それこそ片っ端からそうしていたのだ、街に出て適当な者それこそ病人まで強引に船に入れて兵士にしていたのだ。
「無理にじゃ」
「海軍に入れて」
「兵士にしておった」
「無茶苦茶ですね」
「あれも酷かったが」
「唐の末期もですね」
「そんな有様でな」
 それでというのだ。
「もうお話にもならんかった」
「そこまで腐敗していたんですね」
「左様、地方は節度使が牛耳っておってな」
 独立勢力となっていたのである。 
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