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夢幻水滸伝

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第二百四十七話 獣の大軍その二

「そうされるのですね」
「その考えなので」
「だからですね」
「はい、ですから」
 それ故にというのだ。
「僕は起業してです」
「会社を経営されてですね」
「お金もです」
 これもというのだ。
「手に入れています」
「そうなのですね」
「はい、そしてです」
 蒲はさらに話した。
「今は土木工事やモンスター退治、用心棒等をしていますが」
「それでかなりの利益をあげていますね」
「これだけでなく」
 さらにというのだ。
「規模の拡大もです」
「されますか」
「そして利益をあげ」
「お金をですね」
「これまで以上にです」
「手に入れられますか」
「採掘等もはじめたいです」
 そうした事業もというのだ。
「そして鉱山もです」
「手に入れられますか」
「そうしたことが得意な獣やモンスターもいますので」
 そして仲間にしているというのだ。
「鉱物の発見にです」
「採掘もですね」
「得意な種類の獣やモンスターも仲間にしています」
「だからですね」
「彼等に働いてもらい」
 そのうえでというのだ。
「そしてです」
「鉱山からの利益もですね」
「得ます、ただ採掘だけでなく」
 それに留まらずというのだ。
「鉱山自体を手に入れ」
「それ全体の利益もですね」
「得て」
「それは凄いですね」 
 社員は蒲のその言葉に驚いて言った。
「莫大な利益を得られます」
「ですから。あと漁業もしていますが」
「この南昌は湖に面しているので」 
「水運も発達していますしね」
「そして漁業もです」
 これもというのだ。
「盛んですので」
「そちらもですか」
「湊も手に入れて」 
 こちらもというのだ。
「大きな利益を得て」
「そのお金で、ですか」
「ことを進めます、お金は何か」
 蒲は語った。
「力です」
「それが現実ですね」
「貨幣経済が成り立っているなら」
 そうであるならというのだ。
「やはりです」
「お金は力ですね」
「筆は剣より強しと言いますが」 
 ペンを筆に代えての言葉である。
「その筆よりもです」
「お金は強いので」
「それを得て」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「大きな勢力になるのですね」
「兎角まずはお金です」
 それを得るというのだ。 
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