八条学園騒動記
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第六百六十四話 連合軍への考えその一
連合軍への考え
「出来たぞ」
「出来たって一日ですよ」
「一日あれば充分じゃ」
博士は野上君に明るい笑顔で語った。
「あれ位のロボットを造ることはな」
「そこは流石ですね」
「うむ、全長五百キロでじゃ」
「頭は九つですね」
「そうした機械の龍じゃ」
「それでその機械龍を使ってですね」
「今からちょっと軍集団の司令部に行って来る」
そうすると言うのだった。
「龍に乗ってな、野上君もじゃ」
「助手だからですね」
「来てもらうぞ」
「わかりました」
「お前達もな」
これまでずっと研究室の中でくつろいでいたライゾウとタロにも声をかけた、彼等は今ものどかに暮らしている。
「そうしてもらうぞ」
「ああ、おいら達もか」
「一緒だね」
「飯と水は用意してある」
そうしたものはというのだ。
「あとトイレもな」
「博士、ベッドあるのかよ」
ライゾウは博士に尋ねた。
「猫用のな」
「あるぞ」
博士はライゾウに即座に答えた。
「安心するのじゃ」
「犬用のベッドもかな」
タロも聞いてきた。
「どうかな」
「うむ、ちゃんとじゃ」
「そうなんだね」
「だから安心してな」
そのうえでというのだ。
「同行するのじゃ」
「わかった、じゃあな」
「僕達もね」
「ちなみにわしが動かすことはない」
博士は悠然として語った。
「もう自然にじゃ」
「動くんだな」
「そうしたマシンなんだ」
「うむ、そしてわし等は戦闘を観てな」
博士はさらに話した。
「食事に酒に風呂もじゃ」
「楽しめばいいんですね」
「左様、今回は檜風呂を用意してな」
野上君に風呂の話もした。
「サウナに水風呂もじゃ」
「造ったんですか」
「当然料理用ロボットも入れてあるしな」
「食材もですか」
「積んだ、酒もじゃ」
こちらもというのだ。
「入れたぞ」
「楽しむ気満々ですね」
「うむ、そのつもりでな」
まさにというのだ。
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