八条学園騒動記
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第六百六十二話 気付けば二本その五
「海のものも川のものもな」
「どっちもですね」
「鯛も好きじゃが鯉も好きじゃ」
どちらの魚もというのだ。
「あと蟹や海老もじゃ」
「お好きですね」
「それでよく食べるな」
「料理の種類も色々ですし」
「刺身もカルパッチョもムニエルもフライも好きでな」
そした料理もというのだ。
「唐揚げも天麩羅も煮ても蒸してもじゃ」
「あと焼いてもですね」
「好きじゃ、鯨も食するしな」
「今じゃ連合中で食べてますけれど」
ポピュラーな食材の一つである、連合各国で様々な調理方法で食べられている。これはイルカもである。
「昔はこれといってですね」
「日本以外ではな」
「食べていなかったですね」
「それでオーストラリア等が攻撃しておった」
「文化的な理由ですね」
「当時鯨は頭がよいと言われてな」
そのうえでだったのだ。
「捕鯨反対運動があってじゃ」
「今じゃ信じられないですね」
「そのオーストラリアでも鯨を食うしのう」
「あそこも何でも食べますね」
「連合の国じゃからな」
それだけにというのだ。
「それこそ水のものは船以外じゃ」
「何でも食べますね」
「四本足のものは机や椅子以外でな」
「二本足のものは人以外ですね」
野上君も応えた。
「飛ぶものは飛行機以外」
「それで植物は毒がないとじゃ」
「全部食べますね」
「虫でも食うのう」
「毒がないなら」
野上君はそれならと応えた。
「食べます」
「それでじゃ」
「今じゃオーストラリアでも鯨食べますね」
「あそこは豪快に厚切りにしてじゃ」
オーストラリアの鯨の食べ方はというのだ。
「ステーキにしてじゃ」
「食べますね」
「ワイルドな味付けでな」
「そうしますね」
「しかし二十一世紀まではな」
その頃まではというのだ。
「食わんでな」
「日本に捕鯨反対を言っていたんですね」
「それで鯨を食わせない様にしてな」
そうしてというのだ。
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