八条学園騒動記

「お茶漬けとかお粥とかオートミールとか」
「そうしたものを食べるな」
「あとフレークに牛乳をかけて」
「食べるのう」
「食欲がなくても食べられて」
　フレークに牛乳の組み合わせはというのだ。
「しかも栄養補給も出来ますから」
「尚且つ美味いのう」
「ええ、ですから」
　それでというのだ。
「朝食欲がないとです」
「そうしたものも食べるな」
「連合では。朝から飲むなんて」
　それこそというのだ。
「絶対にです」
「せんのう」
「それが連合です」
　こう言うのだった。
「本当に」
「酒は飲んでもな」
「朝だけです、いや」　
　ここで野上君は自分の言葉を訂正して述べた。
「ロシアは違いますね」
「あの国は酒の国であるからのう」
「もうずっとですね」
「飲んでおるな」　
　酒をというのだ。
「そうであるな」
「あの国はそうですね」
「むしろエウロパより飲んでおるな」
「そうですよね」
「あの国は別じゃが」
　それでもというのだ。
「連合はな」
「おおむねですね」
「朝から飲まんな」
「夜だけです」
　博士に答えた。
「僕が飲むのは」
「そうなのじゃな」
「それが普通ですよね」
「うむ」　
　博士も否定しなかった。
「連合ではな」
「さっきからお話している通りに」
「ロシア以外ではな」
「そうですよね」
「連合ではそうしないと働けぬ」
「車も乗れないですしね」
　飲酒運転になるからだ。
「ですから」
「それがじゃ」
「エウロパならですね」
「朝から飲む」
　今話している通りにというのだ。
「中にはワインを一本空けてじゃ」
「それが朝ご飯ですか」
「それにする場合もある」
「それって少佐みたいですね」
　野上君は朝ワイン一本空けてそれを朝食にするのならと話した、この時代でも描かれている太った少年国王が主人公の漫画である。