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ライブジャスティスシリーズ

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十香ラストティアー/戦いの果ての結末

サンダルフォン「これで終わりだ、アイザック!!」

ガタッ!!

斬り落とされた両腕が地面に転がり、ダブルもルナボディの腕に銃を突き付ける。

ダブル左「覚悟しろ、お前はもう逃げられない」
ディアボロス「それで勝ったつもりかな?」

ガァン!!

突如としてディアボロスが瞬間移動し、ルナの拘束を解くと失った両腕がまるで縫われるように接続される。

ディアボロス「ベリアルの力を使えば身体の欠損など些細な事さ」
ダブル左「マジかよ……」

ディアボロスはベルトの角を3回倒し、3つ目の能力を発動する。

ディアボロス「私からの手向けだ、受け取ると良い」

ケメティエル!!

アイザック「闇に消えろ!!」

アイザックは大きな闇の霧となり、大きなハリケーンの如く、ダブルとサンダルフォンを飲み込んだ。

巻き込まれたサンダルフォンは消えゆく意識の中で……

サンダルフォン「万事休すか……」

後悔の中でサンダルフォンの身体は分解されてゆき完全に消滅しようとした瞬間……

キイイィィィ!!


ズバァ!!

光が闇を裂き、アイザックが肉体を取り戻すと同時に……


ブスッ!!

ディアボロス「があ……こ、これは……」

ディアボロスの心臓にサンダルフォンはアイン・ソフ・オウルのメモリを突き刺し、引き抜いた。

サンダルフォン「まだだ、まだ俺は……ここで消える訳にはいかない……大切な約束……大切な仲間……大切な思い出……俺の失い続けた未練を全て終わらせるまでは……

まだ、ここで止まる訳にはいかないんだああああああああ!!!」

バチッバチッ!!

ディアボロス「ぐああああああ!!この力……私の魔王の力を対消滅させるのか!!これは……澪の……」
サンダルフォン「そうだ、お前が欲しがった始原の精霊の力、お前を殺すのには十分だ!!」

そしてその背後から……

ダブル右「ついでに炎のサービスと行こう」

ヒート!!トリガー!!

メタルマキシマムドライブ!!

サンダルフォン「行くぞ、八舞、七罪!!」

ラファエルマキシマムドライブ!!ハニエルマキシマムドライブ!!

ダブル「メタルブランディング!!」
サンダルフォン「ラファエルハニエルアーチャーサウザンド!!」

炎の打撃と千の矢がディアボロスに強烈な一撃を叩きこむ。

全身にダメージを受け、身体が消滅しかけているディアボロスは遂に手を下す。

ディアボロス「良いだろう、君に最後の絶望を与えてやる」
ダブル左「クライマックスと行くか?フィリップ」ダブル右「ああ、僕もそろそろ引導を渡そうと思っていた」
サンダルフォン「アイザック、俺の痛みを、背負って消えろ!!」

ガシャ!!

ベルトからジョーカーメモリとサンダルフォンメモリを引き抜き、マキシマムスロットにセットするとアイザックはベルトの角を4回倒す。


ジョーカーマキシマムドライブ!!

サンダルフォンマキシマムドライブ!!

ディアボロスマキシマムドライブ!!

ダブルは風を纏い、上空へと飛ぶ、サンダルフォンは紫の魔法陣を形成し、力を右足に溜める、そしてディアボロスは黒い魔法陣を形成し、右足に黒炎を纏わせ、飛び上がる。

ダブル「ジョーカーエクストリイイイイイイム!!」
サンダルフォン「サンダルフォンライダーファイナル!!」
ディアボロス「ディアボロスパニッシュドラグーン!!」

ぶつかり合うキックで周囲が崩壊していく中、ディアボロスがダブルとサンダルフォンを押す。

ディアボロス「これで最後だ!!」

サンダルフォンはベルトの2つ目のマキシマムスロットにアイン・ソフ・オウルメモリを装填し、サンダルフォンとツインマキシマムを発動する。

アイン・ソフ・オウルマキシマムドライブ!!

ダブル左「俺達も押すぞ!!フィリップ!!」ダブル右「勿論だ!!」

ダブル「うおおおおおおおお!!」

2人のライダーが力を上乗せし、壮絶なキックバトルは遂に……

アイザック「バカな、私が……始原の精霊であるこの私がああああああああ!!!!」

ガアアアアン!!

ディアボロスは全身に力を受け、大きな衝撃と共に変身が解除され、その場に崩れ去った。

アイザックは満身創痍でも尚、士道を消そうとディアボロスメモリを彼に突き刺そうとするだが……

ドゥーン!!

突如としてディアボロスメモリを持った手が謎の光線によって千切れ、そして……




ドゥス!!

アイザック「……」


心臓に再びアイン・ソフ・オウルメモリを突き刺され、士道は震えるその手を抑えながら告げた。

士道「これは……五河士道としての最後の一撃じゃない……

これで……俺の中にいる崇宮真士は……救われた……

もう……いない……」



アイザック「私と君は……一体何が違ったんだ……」


士道「アイザック……お前は、人の心を捨てたから……世界がお前を見放したんだ……」


アイザックはそれに納得すると体が崩壊を始める。

アイザック「それが……君の言う……人……なのか……」

アイザックはそう告げると光のガラスとなって消滅した。

パキィィィィィィ!!

そしてアイン・ソフ・オウルメモリも役目を終えたかの如く、メモリブレイクし、士道はその手を握り締めた。

士道「ありがとう、澪……」

ダブルは変身を解き、2人に戻る。

翔太郎「のわあ!!」
フィリップ「翔太郎、大丈夫かい?!」
翔太郎「全身の節々が痛ェ……」
フィリップ「ああ、そう言えば物凄い骨の曲がり方してたよね」
士道「翔太郎さん、送りますよ」

すると……

プルルル

士道「誰だ……」

スタッグフォンからコールをかけたのは……

澪「見てたわよ、終わったんだね……」
士道「ああ、全部終わった……」

すると澪は悔しそうな顔で士道の前に隣界の扉を出現させる。

澪「すぐに戻って……手遅れになる前に……」
士道「どういう事だ!!」

その言葉と共に出現する扉……焦燥する士道……

翔太郎「行ってやれ」
士道「翔太郎さん……でも……」
翔太郎「なぁに、俺の事は心配しなくていい、ハナからこんなのは慣れっこだ」
フィリップ「翔太郎はリボルギャリーで僕が運ぶ、君は早く十香ちゃんの所へ」

背中を押す、フィリップと翔太郎。

士道「翔太郎さん、フィリップさん、ありがとうございました!!」

士道は2人に一礼し、扉を開けて隣界に向かった。

ガターーン!!

士道「十香!!」

扉を開けたそこには……

鏖殺公(サンダルフォン)を手に傷だらけの部屋に佇む十香がいた。

士道「何があったんだ……」

十香は振り向いて、口を開く。

十香「シドー……私……」

ガタッ!!

士道「!!!!」

十香は士道をいきなり押し倒した。

そして士道が見たのは……

身体がガラスの様に透明になり、大粒の涙を流す、十香だった。





十香「助けて……私……消えたくない……消えたくないよぉ……」

士道「十香……まさか……」

澪「そのままの意味だよ、士道」


士道は余りにも衝撃的な事を知る。

澪「ごめんなさい……あらゆる手を尽くした結果がこれ……魔王の力とガイアメモリの毒素が想定以上に酷く浸食していて、私の手ではどうにもならなかった……十香はもう……長くないわ……」
士道「なんだって!!じゃあ、この部屋の状況は……」

澪「さっきまで話を聞いて自暴自棄に陥ってた証拠なの、もう、士道には会えないって……」

士道「そ、そんな……」

士道は十香を抱きしめ、絶望する。

士道「俺は……お前を救ったのに……こんなの……最低な結末だよ……」
十香「シドー……私は……もう一緒には居られない……ごめんね……約束……守れなくて……」

澪は2人に頭を下げる。

澪「十香はこの世界であと1日しか存在できない、最後に私が望みを叶えてあげたい。最後にやりたい事、私に教えて!!」

十香は少し考えると望みを伝えた。




十香「私……シドーと……桜が見たい……」
 
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