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ソードアート・オンライン~豪運を持つ男~

作者:
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どうしてこうなった

 
前書き
以前指摘をうけていたので変更させていただきました!!
しばらく停止になっていましたが、今後ともよろしくお願いします!! 

 



ずどどどどどっ

「待てや、ごるぁ!」「止まれや糞餓鬼!!」

今俺は、何か恐い顔のおっさん達に追っかけられている。
しかもこころなしか数が増えてきているように見える。さっきまでは三人だったおっさんが、今では三十人と軽く十倍になっている。

俺はそのなか、絶賛汗をだくだく流しながら逃げている。
さっきから汗が止まらない。

「不幸だぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺はそう叫ばずにいられなかった。






 10月のある日のこと。
俺こと(あおい)刃(じん)は、何時もどおり学校から帰る途中にあるゲーセンに向かっていた。

最近は習慣になってきており、特に用がなくても来ている。
今日も特に用はないが、家に帰っても特にする事もないので取り敢えず時間を潰しにきた。
俺は何時も通り、得意な格ゲーとシューティングコーナーに向かう。
今では殆んど常連と化していて、そこらじゅうのハイスコアをZinの名前で埋め尽くしたほどだ。


「・・・・・ん?」


そんな中、ふと一つのコーナーに目がいった。何かいざこざがあったみたいだ。
俺はふと軽い調子で見に行ってみようと思い、そちらに向かってしまった。



「・・・!」「・・・」「・・・・・!」

どうしたものかと思い集まると、どうやら意外と人が集まってるみたいだ。
そんなことを思っていると、後ろの人にあたって体勢を崩してしまった。



「うっおっとっとっ!?」



あぶねぇ、こけるかとおもった。
そんなことを思って前を見ると・・・・・・
「ああん!?何やこの餓鬼?」「いきなり出てきといてええ根性しとるのう」




・・・・え?どちらさん・・・?

そんな馬鹿な事を考えてながら、ふと周りを見渡す。


「うわっ!?あいつつっこんでいったよ!?勇気あるなぁ・・!?」「相手側あれどう考えても堅気の人じゃないよな・・・」「大丈夫か、あいつ?」


どうやら周りの反応から見ると、俺はこのいざこざを止めようとして出て来たと勘違いされてるっぽい。
悪いが俺は面倒事はお断りでね、そんなんじゃないんだよと相手にそう告げようと思いまた振り返ると・・・・


「うるうるっ・・・・・・・(じーっ)」



はぅっ!?

なんか絡まれてる娘にめっちゃ見られてるんだけれど!?


相手側はどうやら女の子みたいで、どうやら配達員なのだろう。着ているシャツに某クロネコのマークがついている。
周りにもそれらしい荷物等があることから間違いないだろう。


そんな事を考えていると、その少女はおもむろにこちらに話してきた。
「お願いします!どこのどなたかは知らないですが助けてもらえないでしょうか?
仕事もまだあるし、何より怖くて・・・・」
それを聞き、改めてその相手側を見る。
肩は震えており、ホントに怖がっているのが目に見えてわかる。


俺は頭をガリガリと掻き、あーもう!?と心の中で愚痴を零した。
流石に女性相手に見て見抜ふりを決め込むほど人間腐ってないし、いい加減面倒事は勘弁願いたい。

そう思い、その少女に向かって
「わかったから、もう仕事に戻るんだよ。」とだけ返し、相手側を見る。
さて、これからどうしたもんかね・・・・。

そう考えていると、今度は強面のおっさんが話しだした。
「おいガキ。死にてぇのか!?」
どうやらご怒りのようだ。こういう輩には、何を言っても聞かないから厄介だ。

俺はそう思いながらちゃんと少女が逃げたか確認する。どうやらちゃんと逃げたようだ。

俺はそれを確認しながら、取り敢えず構える。
「ああっ!?この餓鬼やろうってのか?!」


相手は何か言ってるが、俺は迷わず相手の懐にもぐり込み水月に膝蹴りを叩き込む。
「ぐわっ!?」といかにも三下っぽい台詞を吐きながら、おっさんは崩れ落ちた。



まあこんだけの人数だったら俺一人でもなんとかなるか・・・・
そう思いながら、狭い通路の中でなるべく店の物に傷付けないようにおっさん達を倒していく。







どれくらいたっただろうか。
気付いたら、すごい数のおっさん(ヤクザ)がこっちに向かってきているのが見えた。
流石にあの数は無理だわと思いながら、俺はゲーセンを脱出し逃走を計る事にした。


―――そして冒頭まで遡る訳なんだが・・・・

「そこ止まれや!!」「ちょこまかすんなや!!」
あいつらしつこすぎだろ!?もうかれこれい1時間は逃げてるぞ?俺。
そう思いながら、後ろを見る。

「・・・・・!「・・・・・!!」
なんかまだごちゃごちゃいっている。


もうめんどくさいから死ぬ気で走る!!
そう思いながら俺は、親に習った特殊な走法でやくざ達をぶっちぎる。



そんなかんだで、家に着くと俺は玄関にぶっ倒れた。


マジきちぃ~と思いながら、取り敢えず息を整える。
さっきまで肩で息をしていたぐらい走ったのでむっちゃ疲れた。


ピンポーン


そう思いながら俺はまた倒れこもうとした瞬間、ドアからインターホンがなる。
一瞬さっきのやくざからかと思ったが、すぐに違うだろうと理解した。
俺は「はーい!今あけまーす!」と言い、ドアを開ける。


「宅急便です!失礼ですがサインお願いします」

はいはいと言いつつサインし、そのまま荷物を持ったまま玄関からリビングに向かう。




「つうか何だこれ?」

俺は思わずそう呟く。
大きさは引っ越し用のダンボールより少し小さいくらいの大きさで、中の物の欄に『精密機械』と書かれてある。


どうせまた親父辺りが、どこかの胡散臭い国のお土産かなんかで買ってきたものなんだろうと推測する。


そして、ふと宛先人の欄に目がいく。


チラッ

差出人:(あおい)佑真(ゆうま)



宛先人:(あおい)(じん)




・・・・・・・・。

「俺宛じゃねぇか!?」

誰もいない部屋のなかで、思わず俺はそう突っ込んだ。

そして、ふと中身が気になった。

『精密機械』と書かれていたが、親父のお土産には一回もそんなものはなかった。

大抵は、何処の国かもわからない郷土品だったり、訳がわからないくらい汚い石とかだったりするから、こういう最近の物が送られてくるのは非常に珍しい。
(まあそれも歴史的価値はとんでもないくらいあるんだが・・・・・・)







ちなみに言い忘れていたんだが、俺の両親は冒険家だ。
どちらとも凄腕の冒険家らしく、知るぞ知る人だったら神と崇める人もいるくらいそうだ。

本当の所は俺もどうかは知らないが・・・・・・。

そんな訳で収入の浮き沈みが激しく、この前は何のきなしにアタックケースの中に札束が山ほど入っていてビックリしたのはいい思い出だ。
まあそのおかげで生活に不自由はないんだが・・・・


まあそんな感じで俺は、取り敢えず宛先人が俺の名前になっているダンボールを開け中身を確認したんだが・・・・・・



「・・・・・・はぁ!?」

中には、今話題のゲームソフト『ソードアートオンライン』と、そのソフトを起動するハード『ナーブギア』が一緒に入っていた。


はらっ


そして中身を取り出すと、一枚のメモ用紙が落ちた。どうやらナーブギアの箱に挟まっていたらしい。

何なのかと思い、一応確認する。

『刃へ 誕生日おめでとう!!旅先から日本に帰ってきて面白そうなゲームを見つけたけど、生憎無線環境がないので先に家に送ったんだが、これを見ている頃には箱の中身をみたんだろう。
そしてそれを見た刃にお願いがある。レベル上げといて!!

どうやらそのゲーム『ソードアートオンライン』はレベルが結構重要らしいので、俺がそっちつくまで頑張って!!』




俺はこれを見て、幾つかツッコみたいことがある。
いや、何だよレベル上げしといてって!!普通RPGってレベル上げ他人に頼むもんじゃないよね!?
しかも俺へのお祝い『誕生日おめでとう!』の冒頭のほうだけかよ!?いや別にいいけどサ・・・。
しかもこのゲームくれねぇの!?自分用かよ!?




・・・・・・・まああんなことをさっきいったが、ぶっちゃけこのゲームはやりたくない。
正確にいえば、このハード『ナーブギア』を使ったゲームをやりたくないと言ったほうが正しいかもしれない。

俺は一回、話題になったこのナーブギアの詳細を調べてみた。
友達の間で流行り、ふとどういう原理でこうなっているのかが気になったからだ。

そして俺は気になって調べてみたんだが、このナーブギアは俺達の身近の物と殆んど同じ物と一緒だとわかった。






――――――電子レンジ。

このナーブギアを大雑把な原理解釈すると上と同じだ。

細かい事はわからないが、とにかくこのナーブギアははっきり言って危険なのだ。
そんな危険な事大好きな両親と違い、俺は普通の感性をちゃんと持っているので危険な事は基本嫌いだ。

だいたい何でみずから危険に飛び込まねぇといけないんだよ、と内心ぐちる。そして、ふとさっきの手紙に追伸があることに気が付いた。


『PS.もしやっといてくれなかったら、今年の小遣い抜きな(笑)』




「小遣い抜きな(笑)、じゃねぇぇぇぇぇぇぇよ!?マジでふざけてんのかあの糞親父!?」

俺は、思わず誰もいない部屋で一人そう叫んだ。

ちなみに言い忘れていたんだが、俺の家は親が殆んど家を空けているので小遣い等は1年毎にまとめて貰っている。
なので、その小遣い抜きということは1年小遣い抜きと同等なのだ。一年間小遣い無しとかマジでしゃれにならない。





そんな訳で俺は、嫌々ながらもそのゲームをやることになった。
そこ、意思が弱いとか言うな!中学生にとって小遣いがどんだけ大切かわかってんのか?
まああの糞親父は帰ってきたらソッコー絞めるけどな(笑)!!



こうして俺こと葵 刃は、悲しいことに大切な小遣い(笑)「(笑)っていうな!!お前小遣いが・・・」の為に、このソードアートオンラインの世界へダイブしていくのであった。






「スルーかよ!?」
俺の叫びは、誰の耳にも届くことはなかった。



ちなみに注意だけれど、ゲームをプレイしたのは翌日であって、手紙を見てすぐではない。 
 

 
後書き
 本作品を書いたきっかけは、自分が愛好していた『小説家になろう』が7月20日に虹ファン閉鎖となり、
「じゃあ、俺が書いてやんよ!」と某感動の告白のようにノリで書いてしまいました。
 また、友だちが趣味で小説を書いていて、それを見ておもしろそうと感じたのも理由のひとつです。
 反省はしているが後悔はしていないっ(キリッ)
 とまあこんなで駄作・駄文・駄ナレ(駄目ナレーションの略)の三拍子ですが、どうぞよろしくお願いします(笑)。

ご意見・ご感想、誤字脱字などお待ちしております。
  
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