仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四百九十九話 集結ーコンセントレーションーその八
「お好み焼きででも絶対にないわ」
「あの、それで前大火事になりかけましたけれど」
ラ=ピュセルもベートーベンに言う。
「そのことは」
「そんなことがあったか」
「覚えてませんか?」
「俺は些細なことは忘れる主義だ」
「大火事になりかけても」
「ならなかったらいいだろう」
「そ、そうですか」
ラ=ピュセルもここで負けた。
「ベートーベンさんとしては」
「火事になればすぐに消化しろ」
こうも言う。
「それで終わりだ」
「この人魔人でもおかしくないね」
天音はベートーベンを見て思った。
「モーツァルトさんもだけれど」
「僕もなんだ」
「お二人共人として突き抜けてるんで」
それでというのだ。
「もう」
「この人達放っておいても大丈夫か」
シャーリーは本気で心配した。
「何か大変なことをしないか」
「あっ、その為に私がいるから」
歌笛が出て来た。
「大家がね」
「二人のお家のか」
「そうなの、クラシカロイド達のね」
「それでか」
「何かあったら言うから」
即座にというのだ。
「だからね」
「安心していいか」
「この二人にしてもね」
「正直あんたがいないと大変だ」
レスターがその歌笛に話した。
「この二人のムジークはいいんだがな」
「普段の行動がね」
「兎に角突拍子もないからな」
だからだというのだ。
「あんたがいつも止めてくれるからな」
「いいのね」
「俺はどうもな」
レスターは自分のことを話した。
「そうしたことは苦手だからな」
「レスターは実は優しい」
紗夜が言ってきた。
「外見は兎も角」
「外見は余計だろ」
「けれどいつも助けてくれる」
「仕方なくだからな」
紗夜に気まずそうに返した。
「俺も」
「ですが本当に助かってる」
「まことにそうですね」
クローディアも微笑んで言ってきた。
「レスターさんの頑張りと優しさは嬉しいです」
「会長さんもそう言うのかよ」
「はい、本心から」
微笑んだまま話す。
「そう思っています」
「そうだといいけれどな」
「いや、本心だな」
ギルタンにはこのことがわかった。
「この人は嘘は言っていない」
「そう言われますか」
エレンが応えた。
「ギルタンさんは」
「目がそうなっている」
それを見てのことだというのだ。
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