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八条学園騒動記

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第六百六十話 自由な社会の条件その二

「制度化されていないのが連合とサハラです」
「特に連合ですね」
「今私達がいるこの国ですね」
「階級がないことを言っていますね」
「それも常に」
「自由と平等」
 この二つの言葉も出した。
「それが連合が掲げているものですね」
「階級がなく誰もが市民であり」
「自由と平等が保証されていますね」
「それも法律で」
「戒律にもなっていません」
 宗教的なそれにもというのだ。
「ですから」
「お食事もですね」
「そちらもですね」
「誰が何を食べてもです」
 その様にというのだ。
「いいのです」
「そうですね」
「政治家の様な立場がある人達も軽食でもいいのですね」
「そうです、ジャンクフードを食べても」
 立場のある者がというのだ。
「また農民や労働者が高級レストランに行こうとも」
「お金があればいいですね」
「そしてネクタイをしていれば」
「それで、ですね」
「入られますね」
「そのお店のエチケットはありますが」 
 ネクタイ着用等のそれがというのだ。
「しかしです」
「誰でも入られる」
「どういったお店でも」
「お金があれば」
「それでいいですね」
「ホテルもです」
 こちらもというのだ。
「やはりです」
「お金の問題ですね」
「それさえあればどういったお部屋にも泊まれますね」
「最高級のホテルのロイヤルスイートにも」
「それが可能ですね」
「奮発すれば」
 それでというのだ。
「やはり誰でもです」
「立場に関係なく」
「宿泊出来てですね」
「そのサービルを受けられますね」
「そうですね」
「あくまでお金があればですが」
 この問題があるがというのだ。
「泊まれます」
「エウロパやマウリアと違い」
「そうなっていますね」
「この二国では」
 どうしてもというのだ。
「階級によってです」
「食べるお店も決まります」
「そしてホテルも」
「また服も」
「それは厳然たるものです」
「バラモンはバラモンであり」
 セーラはマウリアのカーストから話した。 
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