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微姉妹の様に

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第三章

「昔からみたいね」
「実際独立のはじまりの微姉妹もそうだしね」
「これまでの戦争でも女の人も戦って」
「それで強かったし」
「よく男は働かなくてな」
 老人はこのことは笑って話した。
「そしてだ」
「女の人はよく働く」
「そうしたお国柄だから」
「昔からな、だから微姉妹もな」
「そうしていたのね」
「平和だったら」
「そしてお前さん達もだな」
 老人は今度は二人を見て笑って話した。
「よく働いてるな」
「だからそれが仕事だから」
「お家のね」
「働かないとご飯食べられないでしょ」
「事実だしね、働かざる者は」
「そう考えていること自体がいいんだ」 
 二人に嗤ったまま話した。
「本当にな、そしてお前さん達は丁度微姉妹の年齢だな」
「私十四歳なのよね」
 姉がまず言った、細い身体に赤いティーシャツと膝までの半ズボンがよく似合っている。
「お姉さんと同じ歳ね」
「それで私も十三歳だし」
 妹も言った、姉と同じ服だがこちらの色は白であr。
「妹さんと同じ歳ね」
「姉妹みたいに結婚はしてないけれど」
「歳は同じね」
「微姉妹って私達と同じ歳で立ち上がって」
「中国と戦ったのね」
「考えてみれば凄いわね」
「それをしたのが姉妹でな」
 そしてというのだ。
「若し平和ならだ」
「働き者だった」
「ごく普通に」
「そうだったろうな、そしてな」 
 そうしてというのだ。
「あんた達みたいだったろうな」
「えっ、私達が微姉妹って」
「まさか」
 二人はそう言われてまさかとなって返した。
「流石にないわ」
「そうよね」 
 二人でも話した。
「幾ら何でも」
「そうよね」
「いや、お前さん達もベトナムの女だ」
 老人はその二人に話した。
「そして働き者だからな」
「微姉妹みたいなの」
「そうなの」
「そうだ、そして働き者の女がな」 
 その彼女達がというのだ。
「今もベトナムを支えているんだ」
「私達みたいな人が」
「そうしてるの」
「そうだ、だったらこれからもな」
 是非にというのだ。
「働いてくれよ」
「このお店で」
「お父さんお母さんと一緒に」
「ああ、微姉妹の様にな」
 まさにというのだ。
「これからもな」
「ううん、持ち上げ過ぎに思うけれどね」
「流石にね」 
 二人は老人の言葉にどうかという顔になって二人で話した。
「私達があの姉妹みたいなんて」
「幾ら何でも」
「あんな英雄とね」
「どう考えても」
「だから言ってるだろ、姉妹も平和だったらだ」
 そうした時代だったらというのだ。 
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