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ヘタリア学園

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第九百十四話  今のイギリスは

第九百十四話  今のイギリスは
 本当にお友達を作ることに苦労したイギリスですが今は生徒会で苦労しています。もっとも実質的に苦労しているのはこの人とフランスだけだったりします。
 今日も生徒会のデスクワークを二人机を並べてうんざりとした顔でしています。その中でふとフランスに対して言うのでありました。
「確か太平洋の連中って学園の生徒数の半分はいたよな」
「中国だけじゃなくてアメリカや日本もいるんだぞ。韓国の家の連中だって数結構いるだろ」
「だよな。それで何であいつ等の仕事は十分の一もねえんだ?」
 このことが不満で仕方のないイギリスです。それも当然ですが。
「何か生徒会長が代わって仕事が十倍になったんだけれどよ」
「言って話が解決しねえからな。生徒会長が代わるまでな」
「ちっ、やっぱり生徒会の役員増やそうぜ。御前サミットのメンバーの追加提案してるしそれと抱き合わせでいいだろ」
「日本とかドイツも入れてかよ」
「そうだよ。増やせよ」
 このこともずっと話されていたりします。
「四人位よ。サミットは六人だろ?」
「けれどそれやったら韓国が絶対にどっちにも入れろって五月蝿いけれどいいのか?」
「生徒会長だけで我慢しろって言えばいいだろ?」
「それで話がわかる奴だったら何の苦労もいらねえだろうがよ」
「くそっ、何であんな奴が出て来たんだよ」
 イギリスはつい最近まで韓国のことを知りませんでした。気付いたら太平洋の方に背も態度もでかい若手がいたのです。本当に気付いたらだったのです。
「生徒会長にまでなったしよ」
「まあ愚痴っても仕方ねえから仕事していこうぜ」
「ああ、わかったよ」
 今は何だかんだで宿敵フランスといつも一緒だったりします。仲が悪いのですがこの人といつも一緒にいるようになっています。


第九百十四話   完


                                         2009・9・7
 
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