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八条学園騒動記

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第六百五十九話 愚かも極まるとその九

「餓えや渇きにも苦しむのよ」
「そう言えば外道系モンスターって苦しそうね」
 エイミーはこれまでプレイしてきたゲームでの知識から話した。
「身体の構造も表情も」
「何かいつも呻いてる感じがするわね」
 ペリーヌも自分の知識から述べた。
「そうしたモンスターって」
「そうよね」
「餓鬼にしてもね」
「他の外道系もね」
「いつも餓えていて渇いていて」
「痛さに苦しんでいて」
「それでね」
 そうした状態でというのだ。
「苦しそうよね」
「いつもね」
「人間あまりにも馬鹿で浅ましくなったらね」 
 カトリはエイミーとペリーヌにも話した。
「いつも不平不満ばかりで自分だけだったら」
「そうなるのね」
「もう心がそうなっていて」
「苦しむ様になるのね」
「それこそいつも」
「そうでしょ、そうなりたいってね」
 それこそと言うのだった。
「思わないわね」
「ええ、けれどそこまで酷い奴はね」
「やっぱり死んで欲しいわね」
「そこまで馬鹿でどうしようもないと」
「それこそね」
「そう思われたら誰にも相手にされないし」
 そうもなってというのだ。
「堕ちていって」
「それでなのね」
「果ては苦しみ続ける」
「そうなるのね」
「生まれ変わっても」
「そしてそれがね」
 まさにと言うのだった。
「自業自得なのよ」
「まあ罪もない人が殺されて権力に反対する連中がしたのならいいって言えるふざけたレベルの馬鹿ならね」 
 プリシラも言った。
「そうなってもね」
「そう思えるでしょ」
「どんなに苦しんでね」
 外道となって報いを受けてもというのだ。
「助ける気にもね」
「なれないでしょ」
「そのままいればってね」
 その様にというのだ。
「思うわ」
「そうでしょ」
「その行いを知ればね」
「知らないと助けるわね」
「ええ、けれどどうせ感謝もね」
「されないわよ」
「それで助けて後悔するわね、感謝されるどころか」  
 そうした輩を助けてもというのだ。 
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