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麗しのヴァンパイア

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第四百五十二話

               第四百五十二話  お任せして
 赤音は美容院の店員さんに言った。
「髪の毛は短いままで似合う様にして」
「お任せですね」
「お願いします」
「シャンプーはされますか?」
「そちらもお願いします」
 こう言って後は任せた、そして。
 全てが終わると先に終えていた姉に言われた。
「いいじゃない」
「似合ってる?」
「ええ、美少女ぶりがね」
 妹に笑って言うのだった。
「前以上にね」
「似合ってるの」
「凄くね」
「美処女って」
「実際によ、あんた普段から可愛いけれど」
「そうなの」
「私が保証するわ、それでね」
 そのうえでというのだ。
「今はね」
「前以上になの」
「そう、凄く似合う髪型になったから」
 それでというのだ。
「本当にね」
「美少女なの」
「それでドレス着たら」 
 そうすればというのだ。
「もう文句なしよ」
「そうなのね」
「だからね」
 それでと言うのだった。
「あんたこのままね」
「行けばいいのね」
「そうよ、楽しんできてね」
「ええ、しかし私そんなに外見は」
「いいわよ」
 文句なしという返事だった。
「だからきっと大きくなったらね」
「美人さんになるの」
「そろそろ他の男の子から声かけられるわよ」
「まさか」
「そのまさかよ、あんたと同じ魔女の娘達もね」
 華奈子達もというのだ。
「皆可愛いから」
「美少女なの」
「だから皆大人になったらね」
 その時はというのだ。
「美人さんになって」
「もてるのね」
「そうなるわ」
 笑顔での言葉だった、そうして二人で家に帰った。すると母もまた赤音を見て前よりも可愛くなったと言ったのだった。


第四百五十二話   完


                2022・3・4 
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