仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四百九十七話 訓練ートレーニングーその十
「傲慢な何かになった」
「そうですか」
「父だが」
それでもとだ、壇は嫌悪感を込めて言った。
「人ではなくなっていた」
「それで何か、ですか」
「傲慢な、な」
「人でも神でもなくて」
「そのどれでもないな」
「何かにですか」
「成り果てていた、そしてだ」
そのうえでというのだ。
「滅んだ」
「皆さんに倒されて」
「そうなった」
「何ていうか今思えば滑稽だったよ」
パラドは曇った顔で述べた。
「彼はね」
「滑稽ですか」
「そうだったよ」
エレンにその顔のまま答えた。
「神になってつもりで命も何もかもを弄ぶ」
「もうそれは」
「悪だね」
「そうですね」
エレンは無意識のうちに深刻な顔で述べた。
「そうした存在こそ」
「人間は何か」
「そう考えますと」
「そうなったらね」
壇正宗の様になればというのだ。
「終わりだよ」
「人間でなくなって」
「それで勿論神でもなくて」
「滅ぶよ」
そうなるというのだ。
「あいつみたいにね」
「そうなるんですね」
「それはもう誰かに倒されなくても」
それでもというのだ。
「自滅するよ」
「どちらにしても滅びますか」
「そうなるよ、それがわかったよ」
今度は遠い目で述べた。
「あの時の戦いで」
「そうですか」
「だからね」
それでというのだ。
「俺も気をつけているし」
「俺達もですね」
「そうしてくれるかな」
「はい」
ガレスは強い声で答えた。
「そうさせてもらいます」
「誰でも滅びるよ」
パラドは何処か達観した声と目で述べた。
「自分の力に溺れてね」
「命をないがしろにしたら」
「人間でなくなって」
そうしてというのだ。
「そしてね」
「滅びるんですね」
「実際にあいつは滅んだから」
壇正宗、彼はというのだ。
「そして他のそうした奴もね」
「滅んできているんですね」
「そうだよ」
「実はです」
日向が言ってきた。
「これもスサノオの仕掛けです」
「俺達の敵のですか」
「あえて力を。自分のことを悟られない様に渡して」
そうしてとだ、日向はガレスに話した。
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